開きかけのような花を複数つけるウバユリは、ユリ科ウバユリ属の多年草です。
漢字で「姥百合」の字をあてます。
関東地方から西、四国、九州に分布します。
山地の森林に自生し、花の形は開きかけのユリと似ていますが、葉っぱはユリよりも幅広です。
ここでは、ウバユリの花言葉を解説します。
「ウバユリ」の花言葉
「威厳」「無垢」「純潔」です。
いずれもユリの花言葉と重複します。
概ね良い意味ですが、キリスト教由来のため、宗教上の配慮は必要です。
「威厳」
花の大きさや真っ直ぐな茎など、堂々とした姿から連想された花言葉です。
人生経験を重ねた姥(年取った女性)のイメージにもぴったり合います。
威厳のある恩師や、そのような仕事で頑張っている友人への贈り物などに向きます。
少し貫禄を付けたいと思って自分で育てるのも良いでしょう。
逆に向かないのは、軽やかさや親しみやすさを重視する人です。
また、女性のイメージがかなり強いため、男性に贈るには少しちぐはぐになります。
「無垢」
聖母マリアのイメージで付いた花言葉です。
無垢とまで言われる人は、現実にはそうそうおらず、かなり幼い子供でも小狡いところがあります。
従って、これはあくまで努力目標として、正しくあろうと心がけている友人などに贈るのが丁度良い加減でしょう。
キリスト教の聖職にある人になら、問題なく贈る事ができます。
自分で育てる時は、悪い事はしないように心がけよう、というような意味合いに花言葉を捉えると良いでしょう。
この花言葉が向かない相手は、普通かそれよりも遊んでいる人全般です。
また、清く正しい人であっても、他の宗教を深く信じている場合、避けた方が良いでしょう。
「純潔」
こちらも聖母マリアのイメージですが、日本の価値観では「あなたと同じ、純潔の花言葉がある花です」と言って贈るのは違和感しかありません。
やや広い意味合いで「きれい」のイメージがある、真面目な人への贈り物には向きます。
自分で育てる時も同様で、正しくあろうという気持ち程度で充分です。
向いていないのは、普通の人か不真面目寄りの人全般です。
この花言葉も由来に宗教が深く関わるので、他の教えを信じている人が受け入れ難いと感じてしまう場合があります。
「ウバユリ」の豆知識
ウバユリの「ウバ」は「姥」の字をあて、歳をとった女性、つまりお婆さんを意味します。
同じ響きの「ウバ」に「乳母」という言葉がありますが、こちらは他人の子に乳を与える事が仕事に含まれるため、お婆さんでは基本的に務まりません。
この姥が何故ウバユリについたかというと、花が咲く頃に葉が枯れてしまうからです。
「葉がない」を「歯がない」とかけ、加齢で歯が抜けたお婆さんに見立てたのです。
まとめ
ウバユリは立派で美しい花です。
山野で見かけた時、花言葉を知れば尚さらその美しさを感じられるでしょう。
楽しさをプラスαしてくれる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。