「ウェルウィッチア」は、ウェルウィッチア科ウェルウィッチア属の植物です。
アフリカ、ナミビアの大西洋側に位置するナミブ砂漠固有の植物で、同類の種が存在しない一科一属一種の植物であると言われています。
裸子植物と被子植物の両方の性質をもつ珍しい植物で、植物の進化の過程において貴重な植物であることから植物界のカモノハシと呼ばれることもあります。
今回は「ウェルウィッチア」の花言葉について解説していきます。
「ウェルウィッチア」の花言葉
「ウェルウィッチア」はオーストリアの植物学者で探検家であったフリードリヒ・ヴェルヴィッチ(Friedrich Martin Josef Welwitsch)によって発見されたことからこの名前がつけられました。
日本原産の多年草であるオモト(万年青)に似た砂漠に自生する植物であることから和名ではサバクオモト(砂漠万年青)と呼ばれることもあります。
ナミビアの国の花でもある「ウェルウィッチア」はラフレシア、オオオニバスと並んで世界三大珍植物とみなされており、実に不思議な植物です。
水の少ない砂漠地帯の植物でありながら植物自体に水分を蓄えておく器官はなく、地下に伸びる長さ3mほどにもなる主根と、広く横に広がって伸びる海綿状の側根から地下水を吸い上げたり、葉の両面に位置する気孔と呼ばれる器官から空気中の水分を吸収するなどして過酷な砂漠地帯を生き抜いています。
葉は左右1対しか生えず、2枚の葉は「ウェルウィッチア」が枯れ果てるまで伸び続けるとされ、自生地では3mを超えるものも存在するそうです。
そんな「ウェルウィッチア」の花言葉は「奇想天外」です。
この花言葉の由来について説明します。
「ウェルウィッチア」の花言葉「奇想天外」
「ウェルウィッチア」は学名をWelwitschia mirabilisと表記しますが、このmirabilisとはラテン語で「驚くべき」を指す言葉です。
花言葉「奇想天外」も「ウェルウィッチア」が驚くべき植物であることからつけられたと言われます。
「ウェルウィッチア」が植物の進化上貴重な位置付けをされることは先述したとおりですが、何より驚くべきは「ウェルウィッチア」の寿命です。
自生する「ウェルウィッチア」を測定したところいくつかの個体は1000年を超えていることが判明しました。
「ウェルウィッチア」はそんな「奇想天外」な植物なのです。
「ウェルウィッチア」の豆知識
奇想天外な植物「ウェルウィッチア」は日本国内でも流通しています。
日本に最初に種子が持ち込まれたのは1936年のことで、それ以降国内の植物園で「ウェルウィッチア」を見ることができるほか、個人で栽培している方もみえます。
まとめ
「ウェルウィッチア」は見た目も花言葉も不思議な植物です。
贈答の際の参考になさってください。