「イワテヤマナシ(岩手山梨)」は、バラ科ナシ属の落葉高木です。
日本在来種で、東北地方を中心に分布する他、庭木としても利用されます。
花は白く、花期は4月から5月です。
その後実る果実は、直径3cm程で、酸味や渋みが強く、生食には向きませんが大変良い香りがします。
今回は、「イワテヤマナシ」の花言葉について解説します。
「イワテヤマナシ」の花言葉
「愛情」「慰安」「生命力」です。
良い意味の言葉が揃い、贈り物に向きます。
「愛情」
美しい花と香りの良い果実は、それを利用する虫や動物を育む大切なものです。
それを「愛情」に喩えた花言葉です。
「愛情」は、人を育み、人との間を繋ぎ、時に衝突を防ぎます。
これが完全に途切れてしまうというのは、想像しにくい事です。
人間は生まれた時から、量の差はあれ「愛情」を受けて育つため、人格に有機的に融合していて、取り外す事は出来ないでしょう。
愛する事は、そうでないものとの区別です。
全てを拒絶しても、自己愛は付いて回るのです。
この花言葉は、「愛情」をかけてくれた、親や恩師へ贈り、感謝を伝えるのに向きます。
生まれた子供のため、植えるのも良いでしょう。
家族が特にいない場合、何かしら自分の拠って立つものへの気持ちを形にするため、飾ってみる事もできます。
「慰安」
花や香りによって、心安らぐ様子から付いた花言葉です。
日々の辛い事は、耐えてばかりではすぐ心が溢れてしまいます。
適度に慰められるものは重要です。
当然、辛いものが多ければその分、慰めも多く必要ですが、そんな時ほど休めないものです。
限界が来るまで頑張ろうと考えると、限界になった時に動けません。
ある程度動けるうちに、休める環境に変える行動力は必要です。
自分の調子について判断が付けられるのは、結局あなただけです。
何かしら辛い時、山に見に行き、心を慰めるのに向きます。
「生命力」
岩手県の作家、宮沢賢治の著作『やまなし』は、国語の教科書にも使われる有名な作品です。
蟹の兄弟が「クラムボン」という謎の存在について問答するシーンが記憶にある人も多いでしょう。
ラスト近くに水に落ちてくる「やまなし」は、作者の住む地域や香りの良さ、そのまま食べずにお酒になるのを待とうとしているところなど、「イワテヤマナシ」を想像させる描写が多くあります。
この物語において、魚の死や、次の命である種を持つ「やまなし」など、生と死の循環をイメージさせる描写がある事から、「生命力」という花言葉が付きます。
まとめ
「イワテヤマナシ」は、バラ科ナシ属の落葉高木です。
花言葉は、「愛情」「慰安」「生命力」です。
自分に向き合うきっかけにもなる、花言葉を是非参考にして下さい。