イワカガミという花をご存知でしょうか。
イワウメ科イワカガミ属の多年草です。
はっきりとしたピンク色の花を持つ、イワカガミの花言葉や名前の由来をご紹介します。
「イワカガミ」の花言葉
イワカガミの花言葉は、1つだけあります。
詳しく見ていきましょう。
「忠実」
イワカガミの花は、ラッパのような形をしていて下向きに咲いているのが特徴です。
名前に「カガミ」という言葉が含まれていますが、下に置いてある鏡に自分姿を忠実に映しているような、イワカガミの姿を連想させる花言葉です。
イワカガミは、花を咲かせた後に実をつけます。
実から種子が出てきて、そこからまた新しい芽が出てきます。
次々に成長を遂げていくイワカガミの姿が、「忠実」という言葉によく表れています。
「イワカガミ」の名前の由来
イワカガミを漢字にすると「岩鏡」と書きます。
岩に生息していたことと、丸くて光沢のある葉が鏡に似ていることから、イワカガミ(岩鏡)という名前がつきました。
名前の由来になるほど特徴がある葉は、少しギザギザしていて秋になると濃い赤色に変化します。
花だけではなく、葉の緑や紅葉も楽しむことができる魅力的な花です。
「イワカガミ」の豆知識
イワカガミの花は、少し恥ずかしそうに下を向いて咲いています。
何気ないことのように感じますが、実は下向きに咲いている理由があります。
それは、蝶や蜂以外の虫に花の蜜を吸われないようにするためです。
蠅などが吸いにくい向きで咲いているのです。
イワカガミは華やかなピンク色の花なので、虫に気づかれやすく蜜を沢山吸われてしまいます。
ありのままの美しい姿を守るために、下向きに咲いているのです。
そんな、どこか守ってあげたくなるようなイワカガミですが、標高の高い山や雪の中でも元気に咲き続けることができる、強い生命力を持っています。
美しい姿を自分で守りながら成長を続ける、とても逞しいイワカガミの豆知識でした。
まとめ
イワカガミは、山中などの自然が多いところに多く生息しています。
緑や土の多いところに、明るいピンク色の下を向いた花が咲いていたら、それはイワカガミかもしれません。
見つけた時は、葉っぱにも注目してみてください。
鏡のように光沢のある葉や、紅葉した秋らしい雰囲気の葉を眺めることができます。
花も葉もすべてを観察したくなるような、とても見応えのあるイワカガミについてのご紹介でした。