イヌビユはヒユ科ヒユ属の多年草です。
畑から道端まで、あちこちで生育するため、主に雑草として扱われます。
利用価値がないため、各地の呼び名を統一する機会もなく、ノビユ、クサケトギ、ヤブドロボウ、ヒエ、フユナなど、様々な呼び名があります。
地中海地方を原産とし、日本全国で見る事が出来ます。
利用される例はほとんどありませんが、若菜や果実を食べる事は出来ます。
「イヌビユ」の花言葉
「粘り強い精神」「不滅」といいます。
イヌビユ単体の花言葉はなく、ヒユ属に共通する花言葉が当てはまります。
由来としては、雑草としてどこにでも生える強さ、何度抜いてもまた生えてくる不滅性からイメージ出来ます。
雑草魂という言葉にマンネリを感じたら、こちらを使ってみるのも良いでしょう。
雑草扱いされるイヌビユを贈り物にはしにくいですが、あちこちに生えていて見かける事は多いので、話のきっかけになる花言葉です。
努力している人や、長く存続して欲しいサークルなどには向くでしょう。
飽きっぽい人には向きませんが、改善したい気持ちが本人にあるなら役に立つ花言葉です。
他人から無理に勧めても、結局本人のやる気次第です。
「イヌビユ」の豆知識
イヌビユは、ヒユの中でも用途がないものという意味の名です。
イヌは、見た目は本家と似ているけれど実際にはそうでない植物に付けがちな言葉です。
「イヌには人間用のものはもったいない」という辺りの意味です。
他に「否」の転訛という説もありますが、明確な名付けの記録がないものは、両方が混じっていると考えた方が正しいでしょう。
ダブルミーニングを意図して付けた可能性もあります。
なおヒユは、漢字で草冠に「見」の字をあてます。
通常見かけない文字で、意味も想像しにくいものです。
漢字を調べて行くと、「寛」という文字のウ冠を取った脚の部分と同じに見えます。
「寛」の脚はヤギを意味します。
屋根の下でヤギがのんびりする様子から、寛ぐ(くつろぐ)という意味になったそうです。
だとするとヒユはヤギのエサにしたのだろう、と繋げてしまいますが、そういう記録はないようです。
漢字には、見た目は同じようですが、由来が全く違うものがあるため、これもその1つなのでしょう。
まとめ
イヌビユはどこでも見かける事が出来るものです。
花言葉を知れば、雑草としてただ邪魔にするだけでなく、その独特な姿の面白さに気付く事が出来るでしょう。
見慣れたものに新たな光を当ててくれる、花言葉を是非参考にして下さい。