イヌハギは、マメ科ハギ属の多年草です。
日本では本州から沖縄にまで分布し、大陸でもロシアからインドまで幅広く見られます。
黄色から白の小さな花をつけます。
ハギと同じくガーデニングなどで観賞用になる他、葉は牛や馬の飼料にも利用できます。
ここでは、イヌハギの花言葉について解説します。
「イヌハギ」の花言葉
「人見知り」があります。
あまり良い言葉ではないイメージがあるので、不用意に人に贈ったりするには向いていません。
ただ、人見知りというのは、人間の成長過程で大事なもので、気質によって表現方法に差はあっても誰の心にも起きているものです。
人見知りは物事が区別出来るようになって、「見知った安心出来る人」と「まだ情報がない人」を識別出来て初めて起こります。
これが全くないと、危険な人にも無警戒で近付いてしまう事になりかねません。
その意味で、子供が生まれた時に、健やかに成長して欲しいと願いをこめて飾ってみるのも良いでしょう。
花言葉の由来としては、そもそもハギに「内気」という花言葉があるので、そこからの繋がりでしょう。
ハギは小さく赤い花を付けますが、イヌハギは一層目立たない白っぽい花を付けるので、一歩進んだ「人見知り」と、敢えて別の花言葉が付いたのです。
「イヌハギ」の豆知識
イヌハギの名前の由来としては、しばしば本来の種より劣るものに付けられる「イヌ」という言葉をハギに付けたものと考えられます。
そして、もう一つ「ネコハギ」が関わるという説があります。
とかくイヌとネコは対にされるもので、片方にイヌと付けばもう片方がネコに自動的になってしまう事があるのです。
では、どちらが先かというと両方の説があり、はっきりしません。
柔らかい毛が密集するところからネコハギの名が先にあった、というものと、ハギに劣るものとしてイヌハギがあって、それに似て小さい品種にネコハギの名を付けた、というものがあります。
どちらが正解かと言えば、どっちも正解の可能性があると考えるべきでしょう。
植物というのは、複数の地方で長年かけて呼び慣わすものです。
経緯が違っていながら同じ名前に辿り着く事も、充分あり得るのです。
まとめ
イヌハギはハギに劣るものとされがちですが、道端などでも気軽に目に出来る可愛らしい花です。
花言葉を知っていれば、より好ましく楽しく思えるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。