「イヌヌマトラノオ」は、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。
本州と九州に分布し、湿原の草原に見られ、地下茎を伸ばし横に広がります。
花は花茎1cm程で5裂し、円錐形の花穂を作り、下から上へ咲いていきます。
花色は白、花期は6月から7月です。
今回は、「イヌヌマトラノオ」の花言葉について解説します。
「イヌヌマトラノオ」の花言葉
「平静」「優しい風情」「思いがけない」「したたか」です。
比較的良い言葉が揃い、贈り物に向きます。
「平静」
学名の「リシマキア」は、古代ギリシャ語の「リシス(解ける)」「マケ(争い)」が語源です。
これは、マケドニアの王が、暴れ牛を鎮めるために、この草を振った事に因ります。
この暴れる牛を鎮めるイメージから付いた花言葉が「平静」です。
「平静」でいる事は、実力の発揮に重要です。
本番に失敗するのは、緊張などで練習段階の事が抜けてしまう事が主でしょう。
逆に言えば、「平静」な顔をしていても練習が不十分でだと、発揮すべき実力の方が足りません。
この花言葉は、ものに動じる事なく、安定したパフォーマンスを出せる人へ贈るのに向きます。
「優しい風情」
風に柔らかく揺れる花穂の様子から付いた花言葉です。
犬が寄り添う様子の連想でも意味が合います。
「優しい風情」があり、一緒にいるだけで、ほっと安らぐ人もいます。
こういう人が、本当に常に「優しい風情」でいるのかといえば、そうとも限りません。
ですが、そう振る舞う事で、あなた達の気分を穏やかにさせてくれるなら有り難い事でしょう。
優しく好ましい人へ贈るのに向きます。
「思いがけない」
「虎」を名前に持ちながら、花の姿は可愛らしい事から付いた花言葉です。
「思いがけない」事の多くは、何かしら予兆があるものです。
注意力があれば、その段階で気付き、そのまま対処されるため、「思いがけない」事との遭遇は大きく減ります。
「思いがけない」事への対処法を考えるより、そうならない工夫が何より必要です。
この花言葉は、思いがけない再会をした友人などへ贈るのに合います。
「したたか」
野に咲き、既存の品種と置き換わってしまうほどの「したたか」な繁殖力を持つ事から付いた花言葉です。
人は素直そうに見えても、案外「したたか」なものです。
弱そうにする事も、しばしば「したたか」な戦略と言えるでしょう。
こういう振る舞いだと、面倒事は押しつけられ難いものです。
「イヌヌマトラノオ」の豆知識
「イヌヌマトラノオ」は「犬沼虎尾」と書き、「オカトラノオ」と「ヌマトラノオ」の自然交雑種です。
生命力は高く、元は「ヌマトラノオ」だった場所が、「イヌヌマトラノオ」に置き換わる場合もあります。
まとめ
「イヌヌマトラノオ」は、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。
花言葉は「平静」「優しい風情」「思いがけない」「したたか」です。
振る舞いの手本にもなる、花言葉を是非参考にして下さい。