イヌナズナは、アブラナ科イヌナズナ属の多年草です。
北海道から九州にかけて分布し、3月から6月にかけてひょろ長い柄の先に黄色い花をつけます。
道端などの荒れ地でも育ちますが、その場合は5cmほどの小さい状態のままで開花し実を付け、栄養がある場所では大きく育ちます。
今回はイヌナズナの花言葉を見ていきましょう。
「イヌナズナ」の花言葉
「無邪気」があります。
イヌナズナが生える野を走りまわったり、草を摘んだりして遊ぶ子供達のイメージから連想しやすい花言葉です。
名前の元になったナズナは、ペンペン草の名を持ちます。
これは花の茎を回す事で、重さのある蕾がぶつかり合い立てる音を、三味線の音になぞらえ「ぺんぺん」と呼んだものです。
オモチャを手軽に買って貰えない時代、ペンペン草は子供達の遊び道具の1つだったのです。
だとすると、ナズナにこそ「無邪気」という花言葉が合いそうですが、実際にはナズナにそのような花言葉は付きませんでした。
付かなかった理由ははっきりしませんが、他にインパクトのある花言葉が付いたので、そこで締め切られたのかも知れません。
イヌナズナの花言葉「無邪気」は、子供そのものというよりも、いつまでも無邪気さを忘れない、チャーミングな大人に向いています。
自分の部屋にイヌナズナの花や絵を飾って、無邪気で新鮮な感性を忘れないようにするのも良いでしょう。
逆にこの花言葉が向かないのは、大人になれていない子供っぽい人です。
大人の無邪気は、子供の無邪気とは違います。
根底に大人としての分別が必要です。
「イヌナズナ」の豆知識
イヌナズナは、ナズナと似ていますが、異なる品種です。
「イヌ」の意味としては、それではない物の「否」からとも、人間用ではなく犬用というニュアンスで「本来のものより劣ったもの」とも言われます。
ナズナは春の七草として七草粥に入れて食べる事もありますが、イヌナズナは食用に適さないと言われています。
ですが、イヌナズナも毒がある訳ではなく、若苗を食べる事は出来るようです。
イヌナズナとナズナの見分け方として、まず花の色に違いがあります。
イヌナズナは黄色で、ナズナは白です。
また、葉にも差があり、イヌナズナは切れ込みがありませんが、ナズナの葉はタンポポのように切れ込みがあります。
まとめ
イヌナズナは道端でしばしば見かける事が出来る草です。
花言葉を知れば、目を留めその花の可愛らしさに気付くでしょう。
見落としがちな楽しさに気付かせてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。