イチヤクソウという花の名前をご存知でしょうか。
イチヤクソウとは、ツツジ科イチヤクソウ属の常緑多年草です。
6月から7月ごろにかけて、梅の花にも似た白い小さな花を咲かせます。
冬にも美しい緑色が目立ち、葉が艶々として鏡のように美しいことから、カガミソウとも呼ばれてきました。
今回は、このイチヤクソウの花言葉について詳しくご紹介します。
「イチヤクソウ」の花言葉
イチヤクソウの花の色は基本的に白ですが、赤い花を咲かせるベニバナイチヤクソウなどの近似種も多く存在しています。
花の色の違いによって花言葉が違うということはありません。
そして、イチヤクソウの花言葉は1つだけとなっています。
ここからは、その1つのイチヤクソウの花言葉をご紹介しましょう。
「恥じらい」
イチヤクソウの花言葉は、「恥じらい」です。
イチヤクソウの花は下向きに咲くため、その様子が恥ずかしそうに俯いているように見えることから、この花言葉がつけられました。
花自体も小さく控えめな印象ですが、集まって咲いている様子はとても可愛らしい雰囲気です。
「イチヤクソウ」の花言葉の由来
花言葉は、17世紀ごろにトルコで考えられたもので、手紙の代わりに花や植物に気持ちを込めて送るという習慣から来ています。
そのため、花言葉はその花にまつわる言い伝えや神話、花の特徴そのものに由来することが多く、このイチヤクソウの花言葉の由来は見た目の印象や雰囲気にちなんだものです。
「イチヤクソウ」の豆知識
イチヤクソウは、古くから民間では生薬として使われてきたという歴史を持ちます。
花が咲いているときに、全草を摘み取って乾燥させたものを使い、生薬としての名前は鹿蹄草です。
その効き目は多岐にわたるもので、鎮痛、切り傷、止血、強心、脚気、むくみなどに効果的とされていました。
また、お茶として飲むことで月経不順にも良いとされ、中国では粉末にしたものを避妊薬として使っていたと言われています。
まとめ
今回は、イチヤクソウの花言葉をお伝えしました。
イチヤクソウの花言葉は、その慎ましやかな雰囲気に相応しい「恥じらい」です。
多くの薬効を持ち、人々に親しまれてきたにもかかわらず、謙虚な佇まいのイチヤクソウ。
そんなイチヤクソウの花言葉が気になったときには、是非こちらの記事をチェックして参考にしてみてください。