イタチハギは北アメリカ原産のマメ亜科イタチハギ属の落葉樹です。
北アメリカ、メキシコを原産とし、韓国を経由して1912年以降に日本に入って来ました。
漢字で「鼬萩」と書きますが、名前の由来は葉がハギのようで、花の形はイタチの尻尾を立てた時のように見えるから、と言われています。
別名にクロバナエンジュがあり、こちらは花の色と葉っぱがエンジュに似ている事から付けられました。
当初は緑化や土手の補強などの為に植えられましたが、侵略性が高く在来生物への影響が大きい事や、外来の虫の温床となる事から、要注意外来生物に指定されています。
この指定に拘束力はなく、直ちに駆除が必要というようなものではありませんが、栽培する時はみだりに広げてしまわないなど配慮すべきでしょう。
ここでは、イタチハギの花言葉について解説します。
「イタチハギ」の花言葉
「前向きな恋」「想い」があります。
広がり伸びるパワフルさや、故郷を想いつつ異国で生きるイタチハギの境遇とイメージが重なる花言葉です。
現状は園芸植物として販売される事はまずありませんが、道端で見かけた時などに、花言葉を思い出してみると、元気になれそうです。
イタチハギはハチミツの原料としても利用されているため、こちらを花言葉と結びつけて人に贈ったり、自分の食卓に並べたりするのも良いでしょう。
ほんのりピンクがかった色で、クセのない味わいのハチミツです。
「イタチハギ」の豆知識
要注意外来生物になってしまったイタチハギですが、緑化樹木としての力は優れています。
イタチハギが危惧されつつも、一斉に駆除対象にされる事もなく、要注意外来生物止まりなのはそのお陰とも言えます。
イタチハギに代わる緑化樹木が、まだ現れていないという事です。
イタチハギの緑化能力の秘密は、栄養の乏しい場所でも成長出来る窒素固定能力です。
窒素固定はマメ科の植物に特徴的なもので、根にある根粒に棲み着いた根粒菌の働きにより、大気の窒素を土壌の栄養にする事が出来ます。
つまり自分で自分の肥料を作る事が出来るのです。
このため、栄養の乏しい荒れ地でも、マメ科の植物は育つ事ができるどころか、むしろ土壌を肥やす事が出来るのです。
窒素固定は、田んぼで使う緑肥にも利用されており、これに使うゲンゲ(レンゲソウ)もマメ科の植物です。
まとめ
イタチハギが今後どのように扱われていくのかは分かりませんが、私たちに出来るのは、みだりに駆除したり無闇に広めたりせず、適度な距離を保つ事でしょう。
花の事をより身近に感じる事が出来る、花言葉を是非参考にして下さい。