イソツツジはツツジ科イソツツジ属の常緑樹で、高山帯の岩礫地や湿った草地に生え、白く小さい花をまとまって咲かせる高山植物です。
一見ツツジと違う花に見えるかも知れませんが、1つ1つの花を見ると、ツツジの仲間である事が分かる花の形をしています。
今回はイソツツジの花言葉について、解説します。
「イソツツジ」の花言葉
「初恋」です。
これは白いツツジに共通する花言葉です。
ツツジは春先に他の花に先駆けて咲き始める事から、桜と同じように「年頃の女性」とイメージが結びつけられ、恋や美しさを連想する花言葉が付いています。
白は純真、まだ何も色が付いていないイメージですから、初恋という花言葉はぴったり合います。
イソツツジの控えめな姿は、特に初々しい初恋の情景を感じさせ、花言葉に説得力を持たせるでしょう。
可愛らしい花言葉なので、誰に贈ってもそれほど違和感なく受け入れられるでしょう。
ただ、失恋直後の相手や、職場などの男女に関わる話題がデリケートな場にはあまり向かないかも知れません。
「イソツツジ」の豆知識
イソツツジを漢字で書くと「磯躑躅」となります。
これだけを見ると、海辺に生えるツツジだろうと思ってしまいます。
ですが、イソツツジは高山植物であって、海辺に生える事はありません。
実はこの「イソ」は「磯」ではなく、「蝦夷」の間違いか転訛したものと言われています。
実際、生息域はかつて蝦夷と呼ばれた北海道南部から東北地方に分布しています。
「イ」と「エ」の音は混同されやすいものです。
そして濁点を公式に使うようになったのは昭和2年からで、それ以前は「ゾ」と「ソ」が書き分けられない事も珍しくありませんでした。
その後に続く躑躅は随分と難しい文字です。
この「躑(てき)」も「躅(ちょく)」も、立ち止まる、佇む、足踏みするといった意味です。
確かに、花の盛りのツツジは、つい歩みを停めてしまう美しさがあります。
もう1つ、ツツジが毒を持っているから、という解釈もあります。
羊がこれを食べ、足踏みして死んでしまった事に由来します。
子供の頃、ツツジの花の根元の蜜を吸った人もいるかも知れませんが、中毒になる可能性がある危険な行為です。
勿論、毒は量の影響を受けるため、花から吸う程度で中毒になる可能性は僅かでしょう。
ですが、子供の行動は予測出来ません。
勢いで花全体を食べてしまえば、危険性は跳ね上がります。
子供が真似する可能性も考え、やめておきましょう。
まとめ
イソツツジは束ねて主役にしても、他の花と合わせても楽しめます。
花言葉を知る事が出来れば、より興味を持つ事が出来るでしょう。
花との距離を縮める花言葉を、是非心に留めておいて下さい。