「アンセイカン(安政柑)」はミカン科ミカン属の常緑高木です。
ブンタン(文旦)の一種で、時に1kgほどにもなる大きな果実を付けるという特徴があります。
もちろんこの果実はブンタン同様主に生で食されているほか、ジャムなどに加工されることもあるようです。
味はスッキリとした甘味とマイルドな酸味が見事に調和しているとされ好評。
また開花期はブンタン同様4〜5月で、花の色は白です。
「アンセイカン」の花言葉
「アンセイカン」に花言葉は与えられていません。
よって必要であればブンタンやミカンの花言葉を用いるのが良いでしょう。
ブンタンの花言葉は「楽天家」「控え目な心」「幸福」などです。
「楽天家」や「幸福」は分かりやすくポジティブで汎用性も高いものですし、「控え目な心」も謙虚さや奥ゆかしさが評価される日本社会においてはポジティブに見られることが多いため、全体的に使いやすいといえるでしょう。
またミカンの花言葉は「純粋」「清純」「親愛」「愛らしさ」「花嫁の喜び」「結婚式の祝宴」などです。
加えて木や実にも花言葉があり、木は「寛大」「気前の良さ」、実は「美しさ」「優しさ」とされています。
こちらも全体的にポジティブであり、数も多いため花言葉で悩むことはあまりないでしょう。
なお「アンセイカン」に新たに花言葉を与えるなら、ブンタンの中でも大型のものであることから「大きな幸せ」、大型でありながらもバランスの良い食味を持つことから「調和と謙虚さ」などが考えられます。
「アンセイカン」の豆知識
「アンセイカン」は安政年間(1855〜1860年)に、現在の広島県尾道市で生まれたと考えられています。
現代でも主に広島県で生産されており、全国の収穫量(約121t)のうち、約86%(約104t)を占めているそうです(2019年調べ)。
なお残りは愛媛県産であり、全国規模で見ればこの2県でのみ生産されている珍しい果物ということになります(参考までに、ブンタンの2018年の全国生産量は約11502t、ミカンの2021年の全国収穫量は約749000t)。
また「アンセイカン」の収穫量は減少傾向にあるため、今後ますます貴重な果物になっていくことが予想されます。
まとめ
「アンセイカン」はブンタンの一種です。
「アンセイカン」に花言葉はありませんが、必要であればブンタンやミカンの花言葉を用いるのが良いでしょう。
また花言葉を新たに与えるとするなら「大きな幸せ」や「調和と謙虚さ」などといったものが考えられます。
