「アンスリウム・アンドレアナム」は、サトイモ科ベニウチワ属の多年草です。
「アンスリウム」と総称される品種の原種の1つに当たります。
原産地はコロンビアとエクアドルで、熱帯雨林の植物です。
花は小花が集まった直立する花穂で、それを支えるハート型のお盆のような仏炎苞が付き、全体として1つの花に見えます。
花色は赤から白です。
今回は、「アンスリウム・アンドレアナム」の花言葉について解説します。
「アンスリウム・アンドレアナム」の花言葉
「情熱」「煩悩」「飾らない美しさ」「温かいもてなし」です。
良い言葉と意味深な言葉が混じるため、贈る時はカードなどで伝える言葉を限定すると誤解がありません。
「情熱」
赤い情熱的な花や、熱帯植物のイメージから付いた花言葉です。
恋にせよ仕事にせよ、情熱的に物事に取り組める人は幸せです。
結果がどうなるかは大きな問題ではありません。
自分がそのように打ち込めるか、だけでなく、相手側にも受け止める力が必要なため、思い切り「情熱」を傾けられる機会は少ないものです。
熱烈な思いを向けてくれる恋人へ贈るのに向きます。
自分の心を奮い立たせるものとして、部屋に飾るのも良いでしょう。
「煩悩」
艶やかで、時に毒々しくも見えるカラフルな仏炎苞のイメージから付いた花言葉です。
108あるとされる「煩悩」ですが、ここではハート型の仏炎苞のイメージが強く、主に恋心の事を指します。
「煩悩」というと悪いもののようですが、人を煩わせ、悩ませるものの例なので、人生には付き物です。
仏教で捨て去るべきと教えるのは、悟るためには、ここに注ぐ力も修行に向けなければならないという配分の話と言えるでしょう。
この花言葉は、親密な関係にある恋人への愛情表現に向きます。
「飾らない美しさ」
原種である「アンスリウム・アンドレアナム」のイメージで付いた花言葉です。
仏炎苞の派手さを考えれば、充分飾っている筈ですが、花弁として考えた場合、たった1枚を添えただけで、侘び寂びにも通じるシンプルな構造です。
引き算の美学を実践している人へ贈り、その美しさを褒めるのに向きます。
一方、盛る方向で美しい人には皮肉になるだけです。
「温かいもてなし」
お盆を思わせる、赤やピンクの仏炎苞からイメージされた花言葉です。
お盆で持って来られるお茶は、手で掴んだものより一段階おもてなしの心が宿っているように感じられます。
もてなしは、何より所作に表れるのです。
友人を自宅へ招く時、玄関先に飾ると意味が合います。
商業施設やスーパー銭湯などにも良いでしょう。
まとめ
「アンスリウム・アンドレアナム」は、サトイモ科ベニウチワ属の多年草で、「アンスリウム」の原種の1つに当たります。
花言葉は、「情熱」「煩悩」「飾らない美しさ」「温かいもてなし」です。
人をもてなす気持ちも伝えられる、花言葉を是非参考にして下さい。