「アミガサユリ(編笠百合)」の花言葉とは?色や由来など花言葉を徹底解説

「アミガサユリ(編笠百合)」の花言葉とは? 花言葉

「アミガサユリ(編笠百合)」はユリ科バイモ属の多年草です。

「バイモ(貝母)」「バイモユリ(貝母百合)」「テンガユリ(天蓋百合)」と呼ばれることもあります。

花が笠のように下向きに付くうえ、花の内側には黒い網のような模様があることが「アミガサユリ(編笠百合)」という名前の由来です。

一方、「バイモ(貝母)」はその鱗茎が二枚貝のような形をしていることからきています。

中国ではこの鱗茎を700年ほども前から薬用としており、鱗茎を乾燥させた生薬もまた「バイモ(貝母)」と呼ばれるようです。

生薬に加工された「バイモ(貝母)」の効用は鎮咳、鎮痛、止血、強心、血圧降下など。

清肺湯(セイハイトウ、呼吸器疾患に良い)や滋陰至宝湯(ジインシホウトウ、食欲不振や倦怠感などに良い)といった漢方薬にも配合されます。

ちなみに花は大きさ3cmほどの白〜黄緑色あるいは赤紫色のもので、開花期は3〜4月。

花びらの数は6枚です。

「アミガサユリ(編笠百合)」の花言葉

「アミガサユリ(編笠百合)」の花言葉は「才能」「威厳」「努力」「謙虚な心」です。

これらの花言葉は鱗茎に薬効があることや、下向きの花が奥ゆかしさを感じさせることなどからきていると言われています。

優れた才能を持ちつつもそれに溺れることなく、謙虚に努力を続けられる人などにはぴったりの花だといえるでしょう。

ただし日本ではあまりメジャーではないうえ、栽培するのが比較的難しい花であることもあり一般的なギフトとしてはあまり向きません。

「アミガサユリ(編笠百合)」の豆知識

「アミガサユリ(編笠百合)」は主に中国東部の浙江省などで栽培されています。

また分布域も同様に中国東部で、竹林のジメジメした環境を好むようです。

日本に「アミガサユリ(編笠百合)」がやってきたのは約300年前のこと。

それから日本でも薬用植物として長らく栽培されてきましたが、2000年頃には商業栽培が終了してしまったそうです。

かつての主な生産地は奈良県、鳥取県、宮城県など。

なお今の日本では観賞用として栽培されることがあるほか、一部地域では人の手から逃げ出して野生化したものが見られることがあるそうです。

余談ですが全草にフリチリン、フリチラリンなどのアルカロイド(毒)を含むうえ、薬理作用が激しいので見かけても食べたり、素人判断で薬にしたりしてはいけません。

まとめ

「アミガサユリ(編笠百合)」はユリ科の多年草で、生薬名でもある「バイモ(貝母)」と呼ばれることも多くあります。

薬用にされるのは二枚貝に似た形の鱗茎で、一部の漢方薬にも配合されているようです。

なお花は下向きに付く白〜黄緑色または赤紫色のもので、大きさは3cmほど。

また花言葉は「才能」「威厳」「努力」「謙虚な心」であり、これらは花の様子や鱗茎の薬効などからきていると言われています。

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