アマチャはアジサイの変種で、ガクアジサイと良く似た花をつけます。
葉っぱから作られる甘茶は、昔から甘味の1つとして愛されてきました。
ここでは、アマチャの花言葉について、詳しく解説します。
「アマチャ」の花言葉
花言葉は「祝杯」です。
花の姿よりも、甘茶として利用される事によるイメージでついた名前です。
甘味は誰にでも好まれるため、老若男女様々な人が集う祝いの杯には向いているでしょう。
「甘茶」の花言葉の由来
「祝杯」という花言葉は、お釈迦様誕生の伝説が由来となっています。
お釈迦様が生まれた時、甘露という甘い水の雨が降り注ぎ、産湯の代わりとなりました。
この甘露を降らせたのは、後に天龍八部衆として仏法を守護する竜族の王様8人で、多くの人々を救う事になるお釈迦様の誕生をお祝いしたのです。
この伝説にちなみ、お釈迦様の誕生を祝う灌仏会(花祭り)では、甘茶を甘露に見立ててお祝いします。
参拝者に甘茶が振る舞われるだけでなく、甘茶を満たした灌仏桶にお釈迦様の誕生仏像を安置し、参拝者は柄杓で甘茶かけてお祝いするのです。
他にも、甘茶で習字をすると上達するとか、それで呪文を書いて柱に貼ると虫除けになるなどの願掛けにも使われます。
「アマチャ」の豆知識
自宅でも、アマチャから甘茶を作る事は可能です。
アマチャの葉は、噛んでみるとそれだけで甘さがありますが、乾燥させる事でフィロズルチン等の甘味成分が一層抽出されやすくなります。
フィロズルチンは、かつて問題視された人工甘味料のズルチンとは全く別の物質で、安全性に問題はありません。
作成手順としては、まずアマチャの葉っぱを摘みます。
そして、葉を汁が出る程度まで手で揉み込みます。
その後、濡れた布をかぶせ1、2日自然発酵させます。
それを天日に干して乾かすと完成です。
飲む時は湯を注ぎ、急須で3分ほど蒸らした頃が苦みが少なく飲み頃です。
なお、近縁種であるアジサイは食用に向かないので、疑わしい場合は市販品で我慢しましょう。
まとめ
アマチャは甘茶としての利用がよく知られますが、花も充分に美しさがあります。
誰にでも飲めるノンカフェインのソフトドリンクの1つとして、またテーブルの彩りとして、お祝いの席のおもてなしに最適でしょう。
日々に、ほんの少し彩りを加えてくれる花言葉を、ぜひ心に留め置いて下さい。