古代ギリシャ神話でも言及される「アスフォデル」は、ツルボラン科ツルボラン属の多年草です。
「アスフォデロス」「アスポデロス」との呼び方もあります。
地中海原産で、日当たり良く水はけの良いアルカリ性土壌を好みます。
花は直径1. 5cmほど、白い花弁6枚で、花穂に隙間無く咲き、全体的には円錐形になります。
今回は、「アスフォデル」の花言葉について解説します。
「アスフォデル」の花言葉
「わが後悔は死ぬまで汝につきまとうであろう」「私は君のもの」「生涯信じます」「慎ましさ」といいます。
恐ろしげな花言葉も付くため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「わが後悔は死ぬまで汝につきまとうであろう」
「アスフォデル」は、古代ギリシャ神話の冥界において、「普通の人」が行く野に生える花とされています。
このため「死の花」とされ、墓前に献げられたイメージから付いた花言葉です。
亡くなる前に人が考える事は、その人の人生の反映と言えます。
何かしら、後悔があり、それを遺される人へ託すのも、無理のない事です。
とはいえ、こんな事を言われても大事な人を困らせるだけなので、やめておきましょう。
創作でミステリーの伏線などには利用できます。
「生涯信じます」
こちらも死の花としてのイメージから付いた花言葉です。
但し、冷静に言葉の内容を見ると、生きている間の事だけだと分かります。
生涯信じられる相手というのは大切なもので、一生かかって1人見つかるか、2人見つかるかという程度でしょう。
そんな人へ贈るのに向く花言葉です。
一方、相手からは信頼されていない場合については向きません。
双方のバランスが取れていないと、長持ちしないものです。
「私は君のもの」
一生を共にする結婚や、命を預けるというイメージから付いた花言葉です。
信頼出来る相手が出来るのは良い事ですが、最終的な判断の権限が自分にある事を忘れてはいけません。
人に生殺与奪の権利を与えても、期待するようなものは帰ってきません。
プロポーズとして、互いに贈り合うなら良い花言葉です。
「慎ましさ」
花は多数咲きますが、全体としては小さく慎ましい様子から付いた花言葉です。
適度な慎ましさは、人に好かれる長所です。
人は自分の領域を保ちたいため、慎ましい様子は危険がなく安心出来ると思えるからです。
一方、あなたが慎ましくしていると、自分の領域をどんどん広げて来る人には抵抗する必要があります。
この見極めは案外難しいものです。
慎ましく、それでいて人と良い関係を築けている人へ、称賛と好意を伝えるのに向く花言葉です。
まとめ
「アスフォデル」は清楚で美しい花です。
花言葉を知れば、その歴史や文化的な意味づけにも触れられるでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。