「アシタカジャコウソウ」という花をご存じですか。
日本原産で、シソ科ジャコウソウ属に分類される多年草です。
「ジャコウソウ」の仲間ですが、「ジャコウソウ」が全国の山地で見られるのに対し「アシタカジャコウソウ」は静岡、山梨両県の限られた山地でしか見ることができません。
今回はそんな「アシタカジャコウソウ」の花言葉について、詳しく見ていきましょう。
「アシタカジャコウソウ」の花言葉「活発」
「アシタカジャコウソウ」は「ジャコウソウ」及び「タチジャコウソウ(タイム)」と同様の花言葉を使用することができます。
花言葉ひとつめは「活発」。
これは「タチジャコウソウ(タイム)」が活力を与えるハーブとして活用されていたことに由来します。
日本の限られた場所に咲く「アシタカジャコウソウ」を見つけることができるのは、確かに「活発」な人の特権かもしれません。
「アシタカジャコウソウ」の花言葉「勇気」
「アシタカジャコウソウ」の花言葉には「勇気」と言うものもあります。
これも「タチジャコウソウ(タイム)」が古来戦いの前に身を清めることに使われたこと、また女性が無事を祈って戦士にこの花を贈ったことが由来となっています。
勇ましい戦士の「勇気」はこんな小さな植物に支えられていたのですね。
「アシタカジャコウソウ」の花言葉「大きな望み」
「タチジャコウソウ(タイム)」が戦いの前に使用される植物だったことから派生して、「アシタカジャコウソウ」にも「大きな望み」という花言葉が与えられました。
俯くように筒状の花を咲かせる「アシタカジャコウソウ」ですが、厳しい環境に耐えて花を咲かせる姿は「大きな望み」を抱いているようにも感じられます。
「アシタカジャコウソウ」の花言葉「強さ」
「アシタカジャコウソウ」には「強さ」という花言葉もあります。
これも戦に由来した花言葉ですが、実際には絶滅危惧ⅠB類に指定されている希少な植物のひとつでもあります。
見かけても採取せず、静かにその可憐な姿を見守ってあげてください。
まとめ
「アシタカジャコウソウ」は「ジャコウソウ」に比べて全体的に小さく、細かな毛が全体に生えています。
静岡県の愛鷹山で発見され、揺らすと香料の「麝香」に似た香りを放つことから「アシタカジャコウソウ」という名前が付けられたそうです。
もし登山中に「アシタカジャコウソウ」を見かけたら、そっと揺らして香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。