「アカンサス」は、キツネノマゴ科ハアザミ属の総称です。
地中海沿岸に多く分布し、鑑賞用に栽培されます。
花は大きな花穂に多数並んで咲き、色は白からピンク、萼は赤紫から緑、白で、花期は6月から8月です。
今回は、「アカンサス」の花言葉について解説します。
「アカンサス」の花言葉
「離れない結び目」「芸術」「建築」「技巧」といいます。
いずれも葉の美しさが元になった花言葉ですが、それぞれの印象は異なります。
贈り物などにする時は、相手に合わせて選びましょう。
「離れない結び目」
「アカンサス」の切れ目が入りギザギザした葉が、互いに引っかかり合うイメージから付いた花言葉です。
結び目というと、結婚のイメージが先に来ますが、人間の繋がりはそれだけではありません。
親子の絆でも、友人でも、師弟関係でも合います。
一方、結び続ける事にこだわり過ぎてもいけません。
親離れ子離れは必須ですし、師匠を超えてどれだけ伸びられるかが、恩返しです。
太く互いを縛る結び目と、離れても分かちがたい、伸縮性のある紐で作った結び目を考え、後者の意味で贈ると、丁度良い距離感で伝わるでしょう。
「芸術」
「アカンサス」の葉は、その美しさから、古代ギリシャ建築の「コリント式円柱」の装飾に使われました。
ここから付いた花言葉です。
同じ由来で「美術」という花言葉も付いています。
芸術は美術作品のイメージですが、文芸や音楽なども含まれます。
人間が生活の中で感じる様々な事を、感情部分から再現するのが芸術です。
作品への共感の言葉と共に贈り、はげますのも良いでしょう。
芸術に携わる人にとって、共感は最も欲しいものです。
「建築」
こちらは、コリント式円柱を、より直接的に表現した花言葉です。
建築業に携わる人へ贈り、何かしら応援の気持ちを伝えるのに向きます。
また、「積み上げ築く」と解釈し、何かしら努力し続けている人に贈っても、意味は合います。
一方、その場限りで生きる人には合いません。
「技巧」
芸術に必要なのは技巧です。
どんな優れた感性があり、素晴らしい構想が頭に組み上がっていても、それを伝えるのは技巧です。
おおよそ人間というものは、たった1小節の旋律すら、頭の中の通りには伝える事が出来ないのです。
この花言葉は、何らかの芸術や仕事のため、技巧を磨く人へ贈るのに向きます。
まとめ
「アカンサス」を見た時、最初に目に付くのは塔のような花穂です。
花言葉を知り、興味を深めれば、古代の人々を魅了した葉の形状にも気づけるでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。