「アイフェイオン」は、ヒガンバナ科ハナニラ属の多年草です。
「イフェイオン」とも呼びます。
和名が「ハナニラ(花韮)」で、ニラのような匂いもありますが、食用の「ニラ」とは別種です。
ニラが蕾を付けた野菜を「花ニラ」とも呼びますが、「アイフェイオン」は食べられません。
アルゼンチン原産で、日本へは明治時代に鑑賞用として持ち込まれ、その後帰化しました。
花は花弁6枚で、花色は白から淡紫色、花期は3月から4月です。
今回は、「アイフェイオン」の花言葉について解説します。
「アイフェイオン」の花言葉
「悲しい別れ」「恨み」「耐える愛」「星に願いを」などがあります。
花は美しいのですが、あまり良くない言葉が付いており、贈り物には難しいでしょう。
良い事だけ見るタイプの人には合います。
「悲しい別れ」
「アイフェイオン」の花弁6枚が、前後で3枚ずつ分かれているように見える事から付いた花言葉です。
人生は出会いと別れの連続です。
ライフステージが切り替わる時の別れは、多くの新しい出会いの前触れでもあります。
悲しい時に無理する事はありませんが、先は開けているのです。
誰かと離ればなれになる時贈り合い、未来の再会を誓うのに向きます。
「恨み」
こちらは「アイフェイオン」を傷つけると強い匂いを出す事から付いた花言葉です。
ニラ類の匂いは、人間以外の動物にとってしばしば有害です。
一方、生え広がって他の植物を圧倒する性質から、イメージの近い「卑劣」という花言葉も付いています。
「愛の対義語は憎しみではなく無関心だ」というのは、「エリ・ヴィーゼル」の言葉ですが、別に憎しみや恨みをぶつけて来る「攻撃者」を肯定はしていません。
大人同士で、恨みが好意に変わるというのはファンタジーです。
やり返す予定がない恨みは、無関心に押し込んでしまうのが丁度良い扱い方でしょう。
「耐える愛」
「アイフェイオン」は寒さに強く、屋外で厳しい冬を越え、春に花を咲かせる様子から付いた花言葉です。
「逆境が愛を燃え上がらせる」とは言いますが、どちらかと言えば逆境で試され、残った愛が目立つというだけでしょう。
辛い状況でも愛を保つ時に向く花言葉ですが、長くなるなら辛い原因の解消を考えましょう。
人間は、耐えるより工夫して勝ち残った生き物です。
「星に願いを」
花が星形に見える事から付いた花言葉です。
日本で星に願うと言えば七夕ですが、小さい頃、短冊に何を書いたでしょうか。
それが実現したでしょうか。
思い出せないとしたら、それは実現していると考えるべきでしょう。
幸いにも星は無数にあり、毎日願っても余ります。
同じ目標を目指す人に贈り、共に頑張る決意を固めるのに向きます。
まとめ
「アイフェイオン」は、可憐な花です。
花言葉を知れば、そのギャップに意表をつかれ、かえって興味が深まるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。