「ひどい」とは、残酷でむごい様か、物事が甚だしいことを表します。
従って「ひどい」という花言葉の花は、相手の「ひどい」仕打ちを責めるメッセージになります。
本意としては「構って欲しい」「慰めて欲しい」というアピールです。
身の危険を感じるような、本当に「ひどい」人である場合、即刻距離を取り、関係を断ちましょう。
「物事が甚だしい」という後者の意味では、褒め言葉として成立するでしょう。
いずれの場合も、カジュアルな表現になるため、贈って良いのは関係性の良い、親しい相手に限ります。
「ひどい」の花言葉を持つ花
「ひどい」という花言葉を持つ花は、ありません。
「ひどい」と似た意味の花言葉を持つ花
「ひどい」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「レタス」
キク科アキノノゲシ属の一年草で、サラダのグリーンとして見かける、お馴染みの野菜です。
通常花を見る機会はありませんが、咲く時は、トウが立った後に「タンポポ」に似た花弁(舌状花)だけの黄色い花を咲かせます。
花言葉は「冷酷」で「ひどい」とかなり近い意味です。
これは、「レタス」が冷涼な気候を好む事が由来の1つめになります。
もう1つは、傷つけた時に出る乳液が牛乳のように見える事です。
これは「母乳で子を育てない母親は冷たい」という昔のイメージに由来します。
他の花言葉も「冷たい人」「冷淡な心」で、ほとんど同じ意味です。
他に「アジサイ(紫陽花)」にも「冷酷」という花言葉が付きます。
「スカビオサ」
マツムシソウ科マツムシソウ属の多年草です。
花は小花が中央に集まり、その周囲に花弁が付き、全体として1つの花に見えます。
花色は白から赤、赤から青、黄色です。
西洋では青い「スカビオサ」を夫が死んだ女性に贈るというイメージがあった事から、「私はすべてを失った」という「ひどい」状況を表す花言葉が付きます。
他の花言葉は「未亡人」「悲しみの花嫁」「不幸な愛情」「かなわぬ恋」「喪失」「再起」「魅力」「朝の花嫁」で、ネガティブな言葉と、盛り返そうとする言葉が混在しています。
恋人にすねて見せる場合、はっきりどの花言葉か伝えないと、見当違いに解釈されるので気を付けましょう。
それに気づける気の利く恋人なら、「ひどい」アピールは必要ない筈です。
他にも「浮気」「裏切り」など、「ひどい」という気持ちに繋がる花言葉を持つ花は多数あります。
「黄色いガーベラ」
キク科ガーベラ属の黄色品種です。
通常、二重の「キク」の姿で、筒状花まで黄色いものと、茶色が残るものがあります。
ガーベラはもとより太陽に向かって伸びる明るい花ですが、黄色い花はそのイメージが更に強まり、最早太陽そのもののよう。
そんな発想で「究極美」「究極の愛」という花言葉が付きます。
つまり「ひどい」を「程度が甚だしい事」と解釈した場合、意味が近い花言葉です。
他の花言葉は「日光」「親しみやすい」「温かさ」「優しさ」「希望」「律儀」で、恋人へ強い好意を伝えるメッセージになるでしょう。
尚、プロポーズの際は、「バラ」と同じく12本セットで「私の妻(恋人)になって下さい」という花言葉が追加されます。
似た方向性の「ひどい」では、「キツネノマゴ(狐の孫)」に「可憐美の極致」という花言葉が付いています。
まとめ
「ひどい」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花は「レタス」「アジサイ」「スカビオサ」「黄色いガーベラ」「キツネノマゴ」他多数です。
構って欲しいアピールとして贈る場面は、勘違いされないよう、意図を正しく伝えましょう。
