「軽蔑」という花言葉の花は、振る舞いに品位や誠実さが欠ける人へ、絶交を告げるメッセージになります。
現実的には贈ったところで意味はなく、一刻も早くブロックする方がずっと有意義です。
「後悔する相手」が見えるなら多少溜飲も下がりますが、その視点で相手が観察出来るのは、ドラマの中だけです。
何かしら「贈り物としては問題があるために付いている警告」と解釈して、贈りたいと思った時に改めて花の性質を調べるきっかけにするのが、こういった悪い花言葉の正しい使い道です。
「軽蔑」の花言葉を持つ花
「軽蔑」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「黄色いカーネーション」
ナデシコ科ナデシコ属の黄花品種です。
カーネーションは赤が知られますが、黄色も可愛らしいものです。
ところが花言葉には「軽蔑」の他、「拒絶」「嫉妬」「貴方には失望しました」と、酷い言葉が並びます。
由来は、西洋のキリスト教的価値観にあります。
中世の宗教画で、黄色の服は「イエス・キリスト」を裏切った「イスカリオテのユダ」を表す定型表現になっていました。
このため、黄色の花はしばしば悪い意味が付くのです。
但し、この「黄色がユダ」というルールは、宗教画家の中の話で、聖書にそんな記述はありません。
また、東洋の文化では、黄色は良い意味になる事も多い色です。
由来が腑に落ちない花言葉は、相手が気にしない限り、こちらも気にしないというのも1つの選択です。
「ヘンルーダ(コモンルー)」
ミカン科ヘンルーダ属の常緑樹です。
花は黄色い花弁が4枚か5枚つき、中央は緑です。
「サンショウ」を思わせる香りがあり、葉が細かく繊細な事から「優雅なハーブ」とも呼ばれます。
日本でも精油成分を薬や料理などに使った時期がありますが、かぶれる事があるとして利用されなくなりました。
このかぶれる性質や、魔除けのハーブとして悪魔祓いに利用された事などから「軽蔑」「あなたを軽蔑する」という花言葉が付いています。
他の花言葉は「悔恨」「安らぎ」です。
花言葉を気にしない人でも、肌がかぶれやすいなら避けた方が良い花です。
「軽蔑」と似た意味の花言葉を持つ花
「軽蔑」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「私に触らないで」が「ゴボウ(牛蒡)」と「ツリフネソウ(釣船草)」、「私に触れないで」が「ホウセンカ(鳳仙花)」、「あなたが嫌いです」が「セキチク(石竹)」、「愚か」が「オダマキ(苧環)」、「自惚れ」が「スイセン(水仙)」です。
他にも「浮気」「裏切り」など、「軽蔑」の気持ちを湧き上がらせる花言葉は多数あります。
まとめ
「軽蔑」という花言葉を持つ花は「黄色いカーネーション」「ヘンルーダ」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「ゴボウ」「ツリフネソウ」「ホウセンカ」「セキチク」「オダマキ」他多数です。
贈り辛い花になりますが、由来などを意識し、自分と相手に問題なさそうなら気にせず贈るのも良いでしょう。