「自己愛」という言葉は、一般的にはネガティブなものとして捉えられています。
自己中心的という意味で使われたり、自己愛性パーソナリティ障害を指す言葉として使われたりすることもしばしばです。
よってこの花言葉を込めたギフトを贈ったり、この意味で花を飾ったりすることは避けるのが無難でしょう。
しかし本来、病的ではない自己肯定感は心身共に健康で幸福な人生を送るには必要なもの。
よって自己肯定感が低すぎる人に、心のバランスを取り戻す手助けとしてこのような花言葉を持つ花を贈るというのも場合によっては良いでしょう。
「自己愛」の花言葉を持つ花
「自己愛」を表現するのに使えそうな花のうち、比較的知名度の高いものや入手性の良いものをご紹介します。
「スイセン」
スイセンはヒガンバナ科スイセン属の花です。
古くから人類に愛されてきた花のひとつで、紀元前800年にはすでに詩に詠まれていたということが分かっています。
今でももちろん日本を含む世界中で愛されており、熱心な改良の結果その品種数は2万を超えるともいわれているそうです。
なお日本市場においては主にニホンズイセンと呼ばれる種類のスイセンが出回っています。
花言葉は「自己愛」や「うぬぼれ」など。
これらは自分自身に恋をして死んだ、あるいはスイセンに姿を変えた美少年ナルキッソスのエピソードからきています。
「自己愛」と似た花言葉を持つ花
例えば「自愛」という花言葉を持つウンランが似たように使えるでしょう。
ウンランはオオバコ科ウンラン属の花で、主に海岸付近に自生しています。
しかし近年では個体数を減らしており、千葉県、神奈川県、兵庫県、香川県、愛媛県では絶滅危惧種に、大阪府、和歌山県、徳島県、佐賀県では絶滅種の指定を受けているそうです。
もちろん一般的なギフトとして贈ったりすることは困難なので、画像を使うなど何かしらの工夫は必要でしょう。
ちなみにその花はキンギョソウに似たもので、色は白〜クリーム色です。
まとめ
「自己愛」という花言葉を持つ花はスイセンです。
一般的にはギフトに込めるのはためらわれる花言葉ですが、場合によっては自己肯定感が低すぎる人に心のバランスを取り戻してもらうために贈るといった使い方ができるでしょう。