「箱入り娘」という花言葉の花は、自分の大事な娘や、そうやって大事に育てられた女性へ贈ると意味が合います。
一方、「世間知らず」という悪口に容易に変わってしまうため、好意であると伝わるように、花の種類や組み合わせに工夫が必要です。
「箱入り娘」の花言葉を持つ花
「箱入り娘」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「ネリネ(ダイヤモンドリリー)」
ヒガンバナ科ネリネ属の多年草です。
花色は白から赤で、光を受けるとキラキラ光って見える事が別名の「ダイヤモンドリリー」の由来です。
「箱入り娘」という花言葉は、「ネリネ」の語源になった古代ギリシャ神話の女神達「ネレイデス」を指します。
彼女達は、父の海底宮殿に住み、滅多に地上に姿を見せない文字通りの「箱入り娘」なのです。
他の花言葉には、「また会う日を楽しみに」「幸せな思い出」「忍耐」「華やか」「輝き」「麗しい微笑み」などがあり、家族に大事に育てられた美しい女性に向きます。
「箱入り娘」と似た意味の花言葉を持つ花
「箱入り娘」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「セントポーリア」
イワタバコ科アフリカスミレ属(セントポーリア属)の多年草で、多数の園芸品種が作られています。
花の形は一重からバラ咲きまで様々で、花色は白から赤、紫、青、複色です。
日陰に強く、レースカーテン越しでも咲く事から「深窓の美女」という花言葉が付きます。
他の花言葉は「小さな愛」「親しみ深い」「同情」など、純真で優しい人に合います。
「シンビジウム」も「深窓の麗人」という、ほぼ同じ花言葉が付きます。
「キルタンサス(笛吹き水仙)」
ヒガンバナ科キルタンサス属の多年草です。
筒状でやや垂れ下がる特徴的な花が、茎の先にまとまって咲きます。
花色は白から赤、赤から黄色です。
この垂れ下がった花を、俯いた姿に喩え「恥ずかしがり屋」「はにかみや」という花言葉が付きます。
「箱入り娘」で育てると、外の人に緊張するため、「はにかみや」に見えるのは間違いありません。
もっとも、内弁慶の可能性は十分あるので、速断は禁物です。
他の花言葉は「屈折した魅力」「ロマンティック」です。
「シクラメン」にも「恥ずかしがり屋」「内気」という花言葉が付きます。
「デルフィニウム」
キンポウゲ科ヒエンソウ属(デルフィニウム属)の多年草で、直立した茎にぎっしり花が咲きます。
花色は白から紫、青、複色です。
花言葉は「激しい愛着」で、「箱入り娘」の親に合う言葉です。
由来は古代ギリシャ神話にあります。
昔、少年「オルニプトス」は、海で助けられた事から、イルカ(古代ギリシャ語でデルフィス)と仲良くなりました。
一方、漁師は漁場を荒らす害獣として、イルカの駆除を試みます。
イルカを守ろうとしたオルニプトスですが、怒った漁師の手で海に沈められてしまいました。
その後、彼は花に生まれ変わりました。
そして花の蕾は、イルカの姿をしており、今もイルカへの「激しい愛着」が伺い知れる、というものです。
他の花言葉は「誰もがあなたを慰める」「傲慢」「口には出さない思いやり」「あなたは幸福を振りまく」など様々なので、相手に合わせて贈りましょう。
近い意味の花言葉で「アジサイ(紫陽花)」に「独占欲」、「ハナズオウ」に「エゴイズム」があります。
まとめ
「箱入り娘」という花言葉を持つ花は「ネリネ」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「セントポーリア」「シンビジウム」「キルタンサス」「シクラメン」「デルフィニウム」「ハナズオウ」「アジサイ」などがあります。
悪口になりやすいため、花はよく選びましょう。