「犠牲」という花言葉の花は、他者のために全力になれる人へ贈り褒めるのに向きます。
他者ばかり考え、自分が負担で折れそうな人に対する忠告にも出来るでしょう。
自分のため、他人に過度な負担を強いる事も「犠牲」ですが、これは大抵の場合はっきりとそう言わず「あなたのため」「後で役に立つ」などの言葉でコーティングされます。
いずれの場合でも「犠牲」という言葉には、ネガティブなイメージが付きやすいため、雰囲気を和らげる花を選ぶと、話も進みやすいでしょう。
「犠牲」の花言葉を持つ花
「犠牲」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「アセビ(馬酔木)」
ツツジ科アセビ属の常緑樹です。
白い壺型の小花が連なって咲きます。
同科別属の「アンドロメダ」を名に持つ品種と似た花を付ける事から、英名は「ジャパニーズ・アンドロメダ」と呼びます。
「アンドロメダ」とは、古代ギリシャ神話に出て来る美しい王女で、国を救うために怪物の生け贄にされました。
ここから「犠牲」という花言葉が付くのです。
他に「清純な心」「あなたと2人で旅をしよう」などの花言葉があります。
「あなたと歩む為なら何を犠牲にしても構わない」というプロポーズの言葉になりますが、有毒な事も含め勘違いされやすいので注意しましょう。
「ドクダミ」
ドクダミ科ドクダミ属の多年草です。
花は小花が密集して直立し、その周辺に白い花弁のような苞がつき全体として1つの花に見えます。
薬草として古くから人間のために使われて来た事から、「自己犠牲」という花言葉が付いています。
他の花言葉は「野生」「白い追憶」で、何かしら昔助けてくれた人に送ると意味が合うでしょう。
「アネモネ」
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。
花色は白から赤、青です。
アネモネには、古代ギリシャ神話に由来話があります。
昔、「アドニス」という美青年に、女神の「アフロディーテ」と「ペルセポネ」が夢中になりました。
結果、振られたペルセポネは腹を立て、猪を送り込んでアドニスを死なせ、その血から「アネモネ」の花が生まれた、というものです。
ここから「嫉妬の為の無実の犠牲」という、そのままの花言葉が付きました。
他の花言葉は「恋の苦しみ」「消えた希望」「辛抱」「無邪気」「期待」「可能性」など、相反する言葉が混じるため、贈る時はカードなどで意図をはっきりさせましょう。
「犠牲」と似た意味の花言葉を持つ花
「犠牲」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「モンステラ」や「ギボウシ(擬宝珠)」には「献身」、「ヘリオトロープ」には「献身的な愛」です。
一方、「スイセン(水仙)」の「自己中心」、「タチアオイ(立葵)」「緑のシンビジウム」の「野心」などは、「犠牲」を強いる人の意味になります。
まとめ
「犠牲」という花言葉を持つ花は「アセビ」「ドクダミ」「アネモネ」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「モンステラ」「ギボウシ」「ヘリオトロープ」、視点を変えたものに「スイセン」「タチアオイ」「緑のシンビジウム」などがあります。
悪い意味に伝わりやすい言葉なので、花はよく選びましょう。