「救済」という花言葉の花は、苦しみ困っている人に救いの手と共に贈ったり、自分が救われたい気持ちで飾ったりするものです。
病院や宗教組織のシンボルにも合います。
勿論、救う事が主目的です。
厳選した高価な花を贈る満足感が、その後の「救済」の気持ちを鈍らせそうなら、贈るのは程々の花にしておきましょう。
「救済」の花言葉を持つ花
「救済」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「ハス(蓮)」
ハス科ハス属の多年草です。
水底の土の中に太い根を伸ばし、水上にピンクの大きな美しい花を咲かせます。
この性質が「汚れた泥の中から美しい花を咲かせる」という神聖なものと解釈され、仏教の聖花「蓮華」のモデルとして扱われた事から、「神聖」という花言葉が付きます。
仏教は生きる中で直面する苦しみから人々を救う事が主目的ですから「救済」という花言葉が付くのです。
他の花言葉は「清らかな心」「離れゆく愛」「沈着」です。
恋に悩む人には避けた方が無難でしょう。
尚、「ハス」が名前に入る「ハスカップ」は、全くの別種ですが、花言葉は「愛の契り」で、恋の悩みを「救済」する可能性はあります。
「救済」と似た意味の花言葉を持つ花
「救済」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「ガマ(蒲)」
ガマ科ガマ属の多年草で、水辺に生えます。
円柱形の茎の上部に雄花、下部に雌花が密集して付き、受粉後は雌花部分が茶褐色の綿毛を形成し「ガマの穂」が作られ、その後ほぐれて微細な果実を飛ばします。
雄花から出る花粉は生薬とされ、「因幡の白ウサギ」の伝説でも、皮を剥がれたウサギの傷を癒しています。
この薬効から「救護」「慈愛」という「救済」に近い意味の花言葉が付いています。
他の花言葉は「従順」「杓子定規」「無分別」「予言」と、方向性が様々なので、相手が求める助けに合わせて伝えると良いでしょう。
他に「救う」という意味で「アキメネス」「ソバ(蕎麦)」に「あなたを救う」という花言葉があります。
「ハートカズラ(ラブチェーン)」
キョウチクトウ科ゼロペギア属の常緑の多肉植物です。
花は紫色の棒状ですが、あまり目立たず、鑑賞するのは主にハート型の葉です。
ハートが多く付いた蔓が伸びる様子を、助けの気持ちを差し伸べる人々と連想し「助け合う」という花言葉が付いています。
人間、誰かに「救済」して貰おうと一方的に求めるだけでは、いずれ破綻するものです。
継続した「救済」に、より近い花言葉と言えます。
他の花言葉は「協力」です。
他にも「協力」「愛」「同情」など、「救済」に繋がりそうな花言葉を持つ花は多い為、相手に合わせて選ぶと良いでしょう。
まとめ
「救済」という花言葉を持つ花は「ハス」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「ハスカップ」「ガマ」「アキメネス」「ソバ」「ハートカズラ」などがあります。
実際に「救済」の手が鈍らないような、状況に合った花を選べば、より意味のある贈り物になるでしょう。