「恋に酔う」とは、相手に理想を抱いて恋をするという意味合いを持つ言葉です。
自分が思い描く相手、思い描くシチュエーションで恋をしている様を表す、自分が恋にまつわる多幸感、そして少しの焦燥感に駆られているような「恋に酔う」という花言葉を持つ植物を紹介します。
「恋に酔う」の花言葉を持つ花
「恋に酔う」の花言葉を持つ植物は「フジ(藤)」です。
マメ科フジ属で日本原産の「フジ(藤)」は古くから愛される植物の一つです。
甘い香りを漂わせる「フジ(藤)」は、房のような花を下垂させて咲く特徴があります。
「フジ(藤)」
「フジ(藤)」に「恋に酔う」の花言葉がつけられたのは「フジ(藤)」の花の甘い香りにも由来しますが、平安時代の文学、源氏物語にも由来していると言われます。
源氏物語の主人公である光源氏は数多くの女性と恋に落ちていきますが、一番初めに恋した相手は藤壺の宮と呼ばれる女性でした。
藤壺の宮は光源氏の父である桐壺帝の中宮であり、光源氏にとっては5歳差でありながらも義理の母に当たる関係だったため生涯にわたって恋心を捧げる相手となったのです。
そのため、藤壺の宮の名前にちなみ「フジ(藤)」には「恋に酔う」という花言葉がつけられました。
一方で「フジ(藤)」でも特に紫のフジ(藤)には「愛に酔う」という花言葉がつけられています。
これは、光源氏が正妻とした藤壺の宮の姪である紫の上が、光源氏がどんな相手と逢瀬を重ねうようとも、生涯にわたって愛し続けたというエピソードによるそうです。
「恋に酔う」に関連した花言葉を持つ花
「恋に酔う」は相手に理想を抱いて恋をしている状態を表します。
同様に自らが恋をしている様子を表す花言葉を持つ植物として「恋の訪れ」の花言葉を持つ「アガパンサス」、「初恋の感動」の花言葉を持つ「エーデルワイス」、そして恋をしている様を表す「燃える心」の花言葉を持つ「サボテン」などが挙げられます。
「アガパンサス」
「アガパンサス」はヒガンバナ科アガパンサス属の植物で、ムラサキクンシラン(紫君子蘭)とも呼ばれます。
ヨーロッパでは愛の象徴の花の一つとしてみなされており、「ラブレター」という花言葉も持っています。
「エーデルワイス」
高貴な白い花という意味のドイツ語が名前の元になっている「エーデルワイス」はキク科ウスユキソウ属の高山植物です。
ヨーロッパの山岳地帯にひっそりと咲く姿から「初恋の感動」の花言葉がつけられました。
「サボテン」
サボテン科サボテン属の「サボテン」は南北アメリカ、ガラパゴス諸島などが原産地で、熱帯地域でも枯れずに生き続けることができることから「燃える心」の花言葉がつけられました。
他にも「枯れない愛」、「温かい心」などの花言葉もつけられています。
まとめ
「恋に酔う」は恋愛の陶酔感を表す言葉ですが、相手への自分の思いを表現できる言葉の一つです。
自分の気持ちを相手に伝える手段として花言葉を用いる際の参考になさってください。