「後悔」という花言葉の花は、自分の失敗を認め状況や関係の修復のために相手へ贈ったり、そんな事が起きないよう飾って自戒するのに向きます。
使わずに済ませたいところですが、未来の事は予想がつきません。
必要になった時は、花はよく選んで贈りましょう。
何が悪かったか考えず、漫然と謝る事は、一番相手を怒らせます。
「後悔」の花言葉を持つ花
「後悔」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「カンパニュラ」
キキョウ科ホタルブクロ属の総称です。
花色は白から青紫で、ベル型の可愛らしい花を咲かせます。
「後悔」という花言葉は、古代ギリシャ神話が由来です。
昔、花の女神「フローラ」の果樹園で、「カンパニュラ」という妖精が見張り役をしていた時、泥棒が入って来ました。
神の果実を人間に渡す訳にはいかないと思った「カンパニュラ」は、気付かれる事も厭わずベルで仲間を呼びました。
動揺した泥棒は、果実は盗まなかったものの、彼女を殺して逃げたのです。
フローラは彼女を悼み、ベルのような姿の花に変えたのでした。
古代ギリシャ神話は運命の力が強い為、フローラに管理者として問題があった訳ではありません。
むしろ、花にして生き返らせた点で、上手く運命と折り合いを付けたとも言えます。
古代ギリシャ神話の本当の死は「忘れ去られる事」なのです。
他の花言葉は「感謝」「誠実」「真剣な恋」「お喋り」「不安」など様々で、相手に合った言葉と組み合わせると良いでしょう。
「紫のバーベナ」
クマツヅラ科クマツヅラ属の花で、春から晩秋まで咲き続けます。
紫は落ち着いた色のため、気落ちした意味の「後悔」「私は貴方に同情します」という花言葉が付いています。
いつまでも咲いていると思って花の盛りを見逃した「後悔」、という意味にもなります。
他に「忍耐」「勉強」「魅了する」「魔力」「柔和」「家族の和合」など、様々な花言葉が付きます。
家族の喧嘩の後や、「勉強になった」という意味合いで詫びる時などに向きます。
「ラズベリー」
バラ科キイチゴ属の総称で、狭義には「ヨーロッパキイチゴ」を指します。
赤く綺麗な果実が付きますが、枝にトゲがあり、不用意に摘もうとすると痛い目に遭う事から「後悔」「深い後悔」という花言葉が付きます。
他に「謙遜」「尊重される」「愛情」「先見の明」「嫉妬」「不毛」「同情」など、様々な花言葉が付きます。
果実では他に「リンゴ(林檎)」に「後悔」という花言葉が付きますが、『旧約聖書』で「アダム」と「イヴ」が「知恵の実」を食べてしまった事が由来です。
「後悔」と似た意味の花言葉を持つ花
「後悔」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「アスター」には「後の祭り」、「フジ(藤)」と「イチイ(櫟)」に「心残り」という花言葉が付きます。
まとめ
「後悔」という花言葉を持つ花は「カンパニュラ」「紫のバーベナ」「リンゴ」「ラズベリー」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「アスター」「フジ」「イチイ」などがあります。
謝罪に使う場合などは、「何を後悔しているのか」について、具体的に考え組み合わせると良いでしょう。