「大切」という花言葉の花は、家族や友人など、自分が必要としている相手へ贈るのに向きます。
忘れたくない思い出が詰まったアルバムのデザインや、ようやく手に入れたマイホームの庭に植えるのも良いでしょう。
対象になる人やものに合わせた花を選べば、より丁寧に扱う気持ちも生まれるでしょう。
「大切」の花言葉を持つ花
「大切」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「ミセバヤ(見せばや)」
ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草です。
葉は多肉質で、花はピンクの小花を房状に咲かせます。
「ミセバヤ」は「(あなたに)見せたい」という意味で、高野山の法師が和歌に詠んで、師に贈った事が由来とされる名です。
ここから「大切なあなた」という、「大切」とほぼ同じ花言葉が付きます。
恋人や配偶者、家族、友人、誰に贈っても良い意味になります。
但し、関係の浅い相手に対し、勝手に「大切」認定すると気持ち悪がられるので、伝えたくなっても一歩立ち止まって省みましょう。
他の花言葉は「慎ましさ」「憧れ」「平穏」「安心」「上品な美」などで、概ね雰囲気は統一されています。
「アナナス」
パイナップル科の鑑賞用品種の総称です。
本来「アナナス」は「パイナップル」を含む1属名ですが、園芸上は他属もまとめたパイナップル科全体を指す呼び名になっています。
このため、色も形も様々ですが、基本的にカラフルな花のように見える「苞」を楽しむ植物です。
美しい盛りを過ぎて、株の周りに子株を作っていく様子から「理想の夫婦」という花言葉が付きます。
夫婦の愛情や子供に注がれる気持ちをまとめて「大切な気持ち」という、「大切」とほぼ同じ花言葉が付きます。
他の花言葉としては「情熱」「健康で幸せ」「蓄える」などで、愛する家族のために飾るのに良いでしょう。
「カエデ(楓)」
ムクロジ科カエデ属の落葉樹です。
様々な品種がありますが、花は紫色で小さく、あまり目立ちません。
一方、特徴的な星や手のような形の葉は、紅葉を楽しめます。
季節を身近にし、時の流れを感じさせ、思い出と結び付き易い事から「大切な思い出」という「大切」を含む花言葉が付くのです。
他の花言葉は「美しい変化」「調和」「遠慮」「隠棲」「約束」「非凡な才能」「保存」など、比較的落ち着いたイメージの言葉が揃います。
同じ「大切な思い出」という花言葉は、「エーデルワイス」にも付けられています。
「大切」と似た意味の花言葉を持つ花
「大切」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「アキメネス」には「大事な人」、「ユキノシタ(雪の下)」が「切実な愛」、「トリトマ」に「切実な思い」などがあります。
これに加えて、「愛」や「友情」など、思いが強い言葉は、「大切」という気持ちが内包されるため、更に選択の幅は広がるでしょう。
まとめ
「大切」という花言葉を持つ花は「ミセバヤ」「アナナス」「カエデ」「エーデルワイス」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「アキメネス」「ユキノシタ」「トリトマ」などがあります。
他にも「愛」「友情」など「大切」という気持ちを内包しているものは多いため、相手に合わせて選びましょう。