「偽り」という花言葉の花は、誰かに贈るには向きません。
贈った時に誤解を与えないように憶えておくといった扱いが主です。
一方、嘘を仕事にする小説家や手品師、トリックアート画家などには喜ばれる場合があります。
創作でミステリーのトリックに使うのも良いでしょう。
「偽り」の花言葉を持つ花
「偽り」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「ホオズキ(鬼灯)」
ナス科ホオズキ属の多年草です。
別名は「カガチ(輝血)です。
花は白い花弁5枚で、綺麗な五角形になります。
その後、果実が実りオレンジ色に熟します。
大きな果実に見えますが、その大半は空っぽで、実際の果実は小さい球形の液果です。
果実を実態より大きく見せているという意味で「偽り」という花言葉が付きます。
他の花言葉は「欺瞞」「ごまかし」「半信半疑」「頼りない」といった悪い言葉と、「心の平安」「自然美」「私を誘って下さい」「不思議」という良い言葉が混じります。
良い意味のつもりで贈っても、「偽り」で逆の意味に伝わってしまう事があるため、贈る場合はカードなどでどの花言葉かはっきり伝えましょう。
「黄色いユリ」
ユリ科ユリ属の黄花品種です。
古くから親しまれている花のため、色別でも花言葉が付いています。
キリスト教においては、黄色は裏切り者として知られる「イスカリオテのユダ」の色されています。
これは、元々ヨーロッパで良くない色とされていた黄色を、中世の宗教画家がユダを表す記号として衣類の色に採用した事が由来です。
「白いユリ」は「聖母マリア」のシンボルとされますが、そのイメージをひっくり返すように「黄色いユリ」には「偽り」という花言葉が付きます。
他の花言葉は「虚偽」「軽率」「不安」「甘美」「華麗」「陽気」「愉悦」「気取らぬ美」「注目を浴びる」「子としての愛」「天にも昇る気持ち」と、良い言葉と悪い言葉が混じるため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「偽り」と似た意味の花言葉を持つ花
「偽り」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「モウセンゴケ(毛氈苔)」
モウセンゴケ科モウセンゴケ属の多年草です。
花は花弁5枚で、花色は白から赤、赤から黄色です。
食虫植物としてよく知られ、粘液の付いた毛が生えた葉で、虫を捕まえて栄養にします。
甘い香りで虫を騙す事から「詐欺」という、「偽り」が手段の犯罪を表す花言葉が付いています。
他の花言葉は、「不誠実」「無神経」「物思い」「セレナーデ」「あなたに捧げる恋の歌」などです。
良いものと悪いものが混じりますが、食虫植物マニアに限っては、花言葉は気に留めず素直に喜ぶでしょう。
他にも「嘘」や「不実」など、「偽り」と近い意味の花言葉を持つ花はあるため、気にする人に贈る時は気を付けましょう。
まとめ
「偽り」という花言葉を持つ花は「ホオズキ」「黄色いユリ」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「モウセンゴケ」他様々です。
悪い意味の花言葉ですが、相手次第なので、相手に合わせて選びましょう。