オミナエシは、漢字で女郎花と書きます。
古くから日本人に愛されてきたこの花は、秋の七草の一つです。
端正で美しい花姿、7月~10月に小さくて黄色い花を咲かせ、風になびく姿が可愛いオミナエシの花言葉をご紹介します。
「オミナエシ」の花言葉
オミナエシの花言葉は、「約束を守る」「美人」「はかない恋」「親切」になります。
「約束を守る」
「おみなめし」という有名な能の演目が由来になります。
物語は、愛し合う二人の男女の姿が描かれています。
男がすぐに迎えに来ると約束をしたにもかかわらず、足遠になってしまいます。
そのことから女性が身を投げてしまいます。
身を投げた女性の塚からオミナエシが咲き、同じ場所で男性も命を絶ちます。
また、オミナエシの多年草で何年経っても同じ季節に可愛い花をたくさんつけるという特徴から、約束を守るとされています。
「美人」
万葉集の時代からたくさんの歌人によって綺麗な女性にたとえて詠まれてきました。
まっすぐに茎を伸ばす姿は、すらりとスタイルのよい美人に見えます。
「はかない恋」
少しさみしげな花言葉は、秋に小さな花を咲かせる様子から付けられています。
さびしげに秋風にゆれる繊細で女性的な花姿です。
細い茎は、華奢で儚ないイメージです。
「親切」
万葉集の時代から美人の花とされていて、理想的な女性像を表す花言葉が付けられています。
「オミナエシ」の花言葉の由来
オミナエシの美しくもどこか儚げで愛らしい花姿から由来してます。
「オミナ」は、女性を意味しています。
「エシ」は、圧しという美人を圧倒している古語を意味します。
他の女性を圧倒するほどの美しさという意味があります。
「オミナエシ」の豆知識
万葉集詠んだ2首が秋の七草の由来です。
・秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花
・萩の花 尾花 葛花 瞿麦【なでしこ】の花 姫部志【をみなへし】また藤袴 朝貌の花
まとめ
細長く伸びた茎は、60~100㎝ぐらいで先がたくさん枝分かれしています。
慎ましく繊細な姿が美しい女性に例えられている花です。
園芸品種もあり、昔から切り花用として愛されている植物です。
先端に黄色の細かい可愛らしい花がいっぱい咲きます。
今回は、秋風になびく様子がなんとも儚げに見えるオミナエシの花言葉をご紹介しました。