青い実が特徴的な「イシミカワ(石実皮)」は、タデ科イヌタデ属の蔓性の一年草です。
海外では朝鮮半島、中国からインド、国内では全域に分布し、日当たりの良く湿り気のある場所ならどこにでも生育します。
花は淡緑色で穂を作り、花期は7月から10月です。
その後藍色の果実ができますが、外側を包むのは多肉質の萼で、本当の果実はその内側という構造になります。
内側の果実は、艶があり黒紫色です。
今回は、「イシミカワ」の花言葉について解説します。
「イシミカワ(石実皮)」の花言葉
「正体不明の」「謎に包まれている」「気まぐれ」といいます。
独特な花言葉で、ミステリアスなものを楽しむ相手への贈り物には向きます。
「正体不明の」
「イシミカワ」の果実が、萼に包まれ本当の姿を見せない事から付いた花言葉です。
人間、どんな時も同じには振る舞えません。
場面によって振る舞いが変えられないなら、生きるのも難しいでしょう。
そう考えると「正体」と言っても、どれがそれに当たるのか分かりません。
むしろ、「別の顔がある」と思わせる程度に隙がある方が、全体を見せているとも言えるでしょう。
何かしらミステリアスで、他の顔がありそうで、それが魅力になっている恋人へ贈るのに向きます。
「謎に包まれている」
こちらも果実が包まれている事から付いた花言葉です。
他に、果実を盛る皿のような不思議な苞葉や、三角形の葉も、植物のイメージから遠く、謎が増すでしょう。
謎は好奇心を呼び覚ます、魅力の1つと言えます。
物語も、先のストーリーに謎がないと、ページをめくる気分にならないものです。
私生活のイメージが湧かない恋人へ贈るのに向きます。
但し、度が過ぎると「あなたの心が分からない」という、拒絶になってしまうので、あくまで謎をポジティブにとらえている事が前提です。
「気まぐれ」
「イシミカワ」は、茎に鋭いトゲが付いています。
これを使い、他のものに絡みつく訳ですが、形がいわゆる「逆棘」と呼ばれる下向きです。
従って、上から下へ撫でても何ともありませんが、下から上になった途端、引っかかります。
この方向次第で厄介に絡んで来る様子を、気分次第で態度を変える人に喩えた花言葉です。
創作では、気まぐれで我が儘だけど、そんなところが可愛らしいというような、個性の1つとして扱われます。
これは、スパイスとして足しているもので、気まぐれ自体は、信頼を損なうただの欠点です。
誰かに贈るには向かない花言葉です。
やや意味を広く取り、趣味が色々変わり、それ故に多芸な友人には、良い意味で贈る事が出来ます。
「イシミカワ(石実皮)」の豆知識
「イシミカワ」の名は、果実を石に喩え、それが皮に包まれているというイメージです。
一方、「石見川村」の同種の品質が良かったという意味で「石見川」、「石のような骨を膠のように繋ぐ」という薬草の意味で「石膠」との説もあります。
まとめ
「イシミカワ」は独特な果実を付ける植物です。
花言葉を知れば、その特徴的な葉や茎の棘にも気づけるでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。