落ち着いたイメージを持つ「紫のジニア」は、キク科ジニア属(ヒャクニチソウ属)の紫花のグループです。
アメリカ大陸原産で、いわゆるキクの一重咲きの他に、八重咲きやポンポン咲きなど様々な形があります。
花期は5月から11月で、これが和名の「ヒャクニチソウ(百日草)」の由来になっています。
今回は、「紫のジニア」の花言葉について解説します。
「紫のジニア」の花言葉
「不在の友を思う」「追憶」「注意を怠るな」「大胆」といいます。
ノスタルジックな言葉が含まれ、思い出を共有する人へ贈るのに向きます。
「不在の友を思う」
ジニアの名の由来になった、「ヨハン・ゴッドフリート・ジン」が、早逝した事から付いた花言葉です。
お供えに向く花言葉です。
創作で、友の想いを受け継ぐヒーローのイメージなどに向きます。
「追憶」
こちらは「紫のジニア」固有の花言葉です。
高貴なイメージのある紫花のため、視点がやや高い位置にあり、友に限定せず、思い出全体を俯瞰しています。
ある程度の年齢になると、過去を思い出す時が増えるものです。
人間は何かを認識した時、似た記憶があればそれと同じ物として処理する事があります。
その方がずっと反応が早くなるのですが、一方細部に気付かない場合もあります。
その意味で、大人になり経験を積んだ人の「現在」と「追憶」との間に、はっきりした垣根はないのでしょう。
思い出を共にする友人や配偶者へ贈るのに向く花言葉です。
懐かしい写真データを収納するフォルダアイコンのデザインなどにも良いでしょう。
まだ若く、振り返る過去があまりない人には向きません。
「注意を怠るな」
ジニアの花期は長いですが、油断して花の盛りを見過ごさないよう戒める花言葉です。
人間の注意力は、普段を基準に考えてはいけません。
「今後は気を付けます」は全く意味が無い反省です。
注意力のセキュリティ・ホールは、気を抜いている時や、慌てる時にあります。
慌てる人間は、5歳児程度の判断力しかありません。
注意に関する表示は、それこそ子供でも分かるぐらい簡単で丁度良いのです。
巣立っていく教え子へ贈るのに向く花言葉です。
「大胆」
こちらは「紫のジニア」の花言葉です。
俯いて細々と気遣うのは、高貴な者のする態度ではありません。
多少の失敗は構わず、時に大胆に行動すべき、そういう意味の花言葉です。
大胆さと無為無策というのは意味が違います。
結果についての理解と、許容出来る損失の予想、それにその損耗する資源が自分の権限内にある、というような事が揃って行えるものです。
従って、権限を与えずに部下へ「大胆になれ」と言っても、何の結果も出ないのです。
開業や転職など、大胆に行動した友人へ贈り、応援するのに向きます。
まとめ
「紫のジニア」は、長く美しさを楽しめる花です。
花言葉を知れば、花の盛りを見逃す事も減るでしょう。
花との付き合い方も教えてくれる、花言葉を心に留め置いて下さい。