「侘助(ワビスケ)」は、ツバキ科ツバキ属の1グループです。
「侘助椿(ワビスケツバキ)」とも呼びます。
主に「ウラクツバキ(有楽椿)」とその派生を指しますが、外見的な特徴で呼ぶ場合もあります。
花はあまり開かない猪口型で、雄しべはやや退化しており、花色は紫がかった桃色です。
花期は12月から4月です。
今回は、「ワビスケ」の花言葉について解説します。
「侘助(ワビスケ)」の花言葉
「簡素」「静かなおもむき」「控えめ」「慰めてあげます」といいます。
「ヤブツバキ」より小さく控えめな印象から付いた花言葉で、物静かな人や、侘び寂びを理解する人への贈り物に向きます。
逆に派手好きな人には今ひとつ響かないでしょう。
「簡素」
「ワビスケ」の名前の由来は幾つかありますが、「侘数寄(わびすき)」が元になったというものが、花の雰囲気と良く合い理解しやすいでしょう。
侘び寂びは省略の美学とされる事から、過度な美しさを省いたような花のイメージになり、これを表した花言葉です。
簡素なものは時に物足りなく感じますが、本質を見失わないなら、良さがダイレクトに伝わる状態でもあります。
その見極めは難しく、生け花でどの葉を残すか、というような美意識が必要と言えます。
生活を簡素にした人や、シンプルなものが好みの人へ贈るのに向きます。
「静かなおもむき」
開ききらずに咲く花は、表情をあまり見せず、うつむき気味で佇む人をイメージさせます。
そんなところから付いた花言葉です。
茶室の静謐なイメージにも合うでしょう。
喋らなくても、雰囲気が賑やかな人はいるものです。
違いは余計な動きの大きさでしょう。
それが視覚的なノイズになって周りに伝わるのです。
静かな雰囲気のある人や、実際に物静かな人へ贈るのに向きます。
「控えめ」
花が開ききらない様子から付いた花言葉です。
自己主張した方が良いか、控えめな方が良いかという議論にあまり意味はありません。
場合によってどちらにでもなるからです。
一方、何も主張するものがない場合については、控えめでいた方が良いのは確かです。
「どんな時も、自分に注意が向いていないと気が済まない」というのは、自分で身を守れない幼児の時には必要ですが、その後は修正すべき感覚でしょう。
一歩引いてチームのために頑張れる人へ贈り褒めるのに良いでしょう。
「慰めてあげます」
花がやや俯きがちで、落ち込む人を見守るような雰囲気がある事から付いた花言葉です。
何かしら大きく落ち込む人へ贈り慰めるのに向きます。
ある程度親しい相手でないと、「何故あなたが?」と不審がられるだけなので、距離感には気を付けましょう。
まとめ
「ワビスケ」は趣のある花ですが、意識しないと地味でつまらないものに見えるかも知れません。
花言葉を知れば、その雰囲気にも気づき、楽しめるでしょう。
花の良さも教えてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。