「ベラドンナリリー」は、ヒガンバナ科ホンアマリリス属(アマリリス属)の多年草です。
南アフリカ原産で、鑑賞用として流通しています。
花は直径12cmほど、漏斗型で花弁は先が6枚に分かれます。
花色は白からピンクで、花期は8月から10月です。
今回は、「ベラドンナリリー」の花言葉について解説します。
「ベラドンナリリー」の花言葉
「沈黙」「ありのままに」「ありのままの私を見て」「私の裸を見て」といいます。
困惑させそうな花言葉が含まれるので、贈る時は相手を選び、意図を正しく伝えましょう。
「沈黙」
「ベラドンナリリー」の花が俯きがちで、黙っているように見える事から付いた花言葉です。
一方、有毒の性質から、物言わぬ姿にするという意味にもなります。
沈黙が苦にならない相手は、相性が良い相手です。
話したい事を、話したい時にだけ話せば良いためです。
勿論、何も言わずに伝わったつもりではいけませんが、全て最初から説明していては、疲れてしまうでしょう。
物静かな親しい人へ贈るのに向きます。
「ありのままに」
「ベラドンナリリー」は、「ヒガンバナ」同様、夏の前に葉が枯れ、秋には花だけが現れ咲きます。
葉によって飾られたり覆われることなく、花だけが見える事から付いた花言葉です。
言葉を飾らず本音で語り合える友人へ贈るのに向きます。
「ありのままの私を見て」
こちらも花だけが先に咲く様子から付いた花言葉です。
一方、「ベラドンナ」「リリー」と、別の植物と比較されてばかりの「ベラドンナリリー」の心をイメージした言葉にもなります。
ありのままを丸ごと許容する関係は、赤ん坊と親の間でしか成り立たちません。
先入観を持たず見て欲しい、というニュアンスで解釈すべきで、それより深い部分は自分で見せる努力が必要です。
愛情表現の1つとして、恋人に贈るなら意味は合います。
本当に、何かしらきちんと見て欲しいというニュアンスなら、詳しく説明しましょう。
「私の裸を見て」
「ベラドンナリリー」には、葉に先がけて花が咲く性質から「ネイキッド・レディ(裸の淑女)」という英名が付いています。
ここから付いた花言葉です。
「装飾品に頼らなくても美しい淑女」「飾り気のない、ありのままの自分」というニュアンスになりますが、使いにくい花言葉です。
創作で、何かと筋肉を見せたがるキャラクタなどのイメージには使えます。
「ベラドンナリリー」の豆知識
「ベラドンナリリー」は、ナス科のベラドンナとは関係なく、ユリ科(リリー)でもありません。
ユリ科の方は花の形がユリに似ている事から、ベラドンナは「ベラ(美しい)」「ドンナ(淑女)」というイタリア語で、いずれも花の姿を表したものです。
学名をそのまま読むと「アマリリス属」ですが、「アマリリス」とは同科別属です。
「ベラドンナリリー」は、元はアマリリスと同じアマリリス属でした。
その後、アマリリスが「ヒッペアストルム属」に分類され、「ベラドンナリリー」はアマリリス属に残りました。
これにより、ヒッペアストルム属の和名がアマリリス属になり、本来のアマリリス属をホンアマリリス属と呼び分けるようになったのです。
まとめ
「ベラドンナリリー」はユリに似た美しい花です。
花言葉を知れば、「ベラドンナリリー」独自の美しさについても気づけるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。