イワヤツデは、川沿いの岩場を好む多年草の一種です。
2~4月になると白い小さな花をまとまって咲かせるのが特徴で、葉がヤツデのそれに似ていることなどからこの名が付きました。
つぼみは赤く、つぼみと花が混在する個体を遠目に見るとタンチョウヅルのように見えることからタンチョウソウと呼ばれることもあります。
また花のカラーバリエーションが白のみであるため、色による花言葉の違いはありません。
一部の園芸種に比較的赤の濃いものがありますが、それも開花期になるとかなり白に近くなります。
余談ですが葉の方は赤に染まるもの、黄色になるものなどいくつかバリエーションがあるうえ、斑入りのものもあります。
「イワヤツデ」の花言葉
「イワヤツデ」の花言葉を見ていきましょう。
「愛嬌」
イワヤツデの花言葉として最も知られているのが「愛嬌」です。
これはその美しく可憐な花の様子から取られたものでしょう。
「謙虚な心」
イワヤツデの草丈は十数cmほどにしかならず、花の大きさは5~10mmほどです。
大きな石や岩がゴロゴロある場所でちょこんとかわいい花を咲かせる様は、確かに謙虚さや慎ましさをイメージさせるものだと言えます。
「気高さ」
イワヤツデの花は小さいながらも形は整っており、またシャキっと空の方を向いて伸びています。
これが愛嬌や謙虚さを持ちながら、気品をも感じさせる要因なのでしょう。
様々な魅力を兼ね備えているというのもまたこの花の特徴です。
イワヤツデの豆知識
自生地は中国北東部や朝鮮半島北部など。
寒さや病気にとても強いうえ、暑さにもまあまあの耐性があるので山野草の中ではかなり育てやすい部類です。
極端な乾燥や強い日差しを避けられる半日陰、岩場のように水はけの良い場所を好み、また冬になると地上部を枯らして休眠し、春に備えます。
入手は難しい方ではなく、ホームセンターで見かけることもあるでしょう。
加えて日本では盆栽に使われることもあります。
特に小さな盆栽に植えられた姿はとてもキュートと評判。
まとめ
イワヤツデは愛嬌ある小さな花を咲かせてくれます。
またその花は気品ある整ったもので、鉢植えや盆栽にすれば空間を華やかかつエレガントに演出できるでしょう。
おまけに育てやすいので園芸初心者でも安心。
種類も多くあるので、きっとあなた好みのものが見つかるでしょう。