「バラ」は古くより人類に愛されてきた花です。
一説によると、紀元前5,000年頃にはすでに人々の生活に彩りを添えていたと言われているほか、古代バビロニアの「ギルガメシュ叙事詩」(紀元前2,000年頃)やギリシャ・クレタ島の壁画(紀元前1,500年頃)にもその姿を見ることができます。
古代ギリシャや古代ローマにおいては愛と美の女神であるアフロディーテ(アプロディテ)や美の象徴であるヴィーナス(ウェヌス)と関わりのある神話にも登場しているそうです。
一方、現代日本においては観賞用に栽培されたり、ギフトにされたり、ごく一部は食用とされたりします。
多様な色や姿形のものを市場で見ることもでき、かつては不可能とされていた「青色のバラ」でさえ購入することが可能です。
「5本のバラ(薔薇)」の花言葉
「5本のバラ(薔薇)」の花言葉は「あなたに出会えて本当に嬉しい」「あなたに出会えたことを心から喜んでいます」です。
本数別の花言葉は恋愛に関係するものが多く、「いつも一緒にいよう(9本)」、「私の妻になってください(12本)」、「結婚してください(108本)」など結婚に繋がるものも少なくない中、「あなたに出会えて本当に嬉しい」のような恋愛以外にも使える汎用性の高いものは比較的珍しいと言えます。
とはいえ「バラ」全般の花言葉として「愛」や「美」といったものがあるので、恋愛感情が伴うメッセージであると捉えられることも多いでしょう。
しかし他のもののように重すぎるというものでもないので、比較的気軽に贈りやすくはあります。
余談ですが、「4本のバラ(薔薇)」の花言葉は「死ぬまで気持ち(愛)は変わりません」で、「6本のバラ(薔薇)」の花言葉は「私はあなたに夢中です」「お互いに敬い、愛し、分かち合いましょう」というものです。
1本本数が異なるだけで花言葉はずいぶんと重くなりますが、「7本のバラ(薔薇)」の「ひそやかな愛」や「8本のバラ(薔薇)」の「あなたの思いやり(励まし)に感謝しています」といった花言葉は比較的大人しいものと言えます。
なお、「バラ」の本数別の花言葉の由来についてはっきりとしたことは分かっていません。
「5本のバラ(薔薇)」の豆知識
ギフトとして最もポピュラーなものはクラシックタイプ(一般的にイメージされる形のもの)で赤色の「バラ」ですが、今では印象的な変わり種も多くあります。
例えば「レインボーローズ」と呼ばれる虹色のものは、白花のものに特殊な方法で複数の染料を浸透させることで作られるもので、花束やウェディングなどに人気なのだそうです。
また日本生まれの品種である「わかな」など自然に緑色の花を付けるものもあります。
レアな花であり市場で見かけることはあまりありませんが、コアなファンも多いそうです。
また金などの金属で作られた「黄金のバラ」は伝統的にキリストの栄光や復活の象徴、あるいはローマ教皇の祝福の象徴として扱われてきました。
まとめ
「バラ」は古来より人と深い関わりがある花です。
それゆえ「バラ」には色別の花言葉はもちろん本数別の花言葉もあり、「5本のバラ(薔薇)」の花言葉は「あなたに出会えて本当に嬉しい」「あなたに出会えたことを心から喜んでいます」とされています。
本数別の花言葉には恋愛に直接関わるものが多い中、これらは恋愛以外にも使える比較的汎用性の高いものであるうえ、あまり重くないので比較的ギフトとして使いやすいと言えるでしょう。