イヌマキはマキ科マキ属の常緑針葉樹です。
関東より西、沖縄までの、比較的暖かい地域に分布します。
丈夫で燃えにくいため、防火樹、防風樹、防音樹などとして、家や畑の周りに植えられる他、木材は建材として利用でき、赤く熟した実が食べられるなど、人との関わりの深く有益な木です。
ここでは、イヌマキの花言葉について解説します。
「イヌマキ」の花言葉
「慈悲」「色あせぬ恋」があります。
どちらも良い意味ですが、やや重たい意味合いになるため、関係の浅い相手に対して使うには違和感がある花言葉でしょう。
「慈悲」
イヌマキが防風林などに利用され、人を守ってくれる事から付いたものです。
その他にも、葉っぱや実も子供の遊び道具になるなど、家族のように身近な存在と言えるでしょう。
世話になった人、とりわけ親への感謝を込めて、イヌマキの製品に花言葉を添えれば、大変良い贈り物になります。
自分自身に対して、慈悲溢れる優しい人になりたい、との願いを込めてイヌマキを植えたり製品を使ったりするのも良いでしょう。
慈善事業などを行っている法人で、シンボルとして植えるのにも合います。
逆にドライな関係の相手に対する社交辞令としての挨拶や、合理性を重んじる団体などにはイメージが合わないでしょう。
「色あせぬ恋」
こちらは、冬にも緑の葉を付ける常緑樹の性質からついた花言葉です。
付き合いの長い恋人同士や、長く連れ添ってまだ恋人の新鮮さを持つ夫婦同士などで贈り合うのに向くでしょう。
ただ、恋人に関しては「そうじゃなくて、結婚では?」と不機嫌になる可能性もあるので、すぐにプロポーズする気がないなら、避けた方が良いかも知れません。
恋愛と関係のない間柄や職場などの場合、妙な雰囲気になったり、余計なトラブルに繋がる場合があるので、向いていません。
イヌマキの豆知識
植物に「イヌ」と付く時は、姿は似るけれど品質が劣っていり、全く使えなかったりするものに付きます。
けれどイヌマキに関しては違います。
通常マキと言うとイヌマキを指し、何も付かない「マキ」という植物は存在しません。
つまり、イヌマキがマキ属のトップなのです。
では何故イヌが付いたかと言えば、マキという名は「真木」(スタンダードな木)が元になったもので、本来スギの事を呼んだのです。
そして、スギほどではない真木として、イヌマキの名がついたのです。
実際の木材としての品質は、イヌマキの方が優れている部分も多く、単純に全てが劣っている訳ではありません。
まとめ
地域によっては、イヌマキは意識しないほど生活に密着した存在です。
花言葉を知れば、当たり前にあった庭木に、感謝の気持ちが浮かぶかも知れません。
身近なところにある様々な発見の手助けになる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。