「アイレン」は、ラン科カトレア属の交配種です。
ブドウにも同名の品種が存在しますが、ここでは「カトレア・アイレン・ホルギン」として扱います。
「アイレン」は1969年に「カトレア・アストラル・ビューティー」と「カトレア・J. A. カーボン」から作出されました。
花は蝶型で、上部が淡い紫、下部が濃い紫、黄色いポイントが入ります。
今回は、「アイレン」の花言葉について解説します。
「アイレン」の花言葉
「幸せになって下さい」「私も貴方が好きでした」「今でも貴方を愛しています」といいます。
愛する人との望まない別れがイメージされる花言葉が揃うため、贈る時は意図を正しく伝えましょう。
どの言葉も、前提が違うと意味がガラリと変わる為、花だけでメッセージを伝える事は出来ません。
「幸せになって下さい」
蝶型の花は飛び去るイメージがあります。
美しい紫の花は、それにすがり引き留めるような事のなく高貴な態度で見送るイメージです。
相手の幸せを願う気持ちは美しいものです。
自分の恋人にならないなら、不幸になった方が良い、というのは、品性に欠ける考えと言えます。
人の不幸は蜜の味か、不幸な人が気の毒になるか、大きな価値観の断絶がある部分です。
何かしら、物理的にも心理的にも、遠く離れて行く人へ贈り、後の幸せを願うのに向きます。
結婚する友人や、卒業式などの場面にも良いでしょう。
自分の恋人に贈ると、別れの意味に伝わり易いので合いません。
「私も貴方が好きでした」
蝶が飛び去り、残された花の連想から付いた花言葉です。
蝶は花を好み留まりましたが、花の方も蝶が好きだったというニュアンスです。
色々複雑に考えなければ、「好き」と言われる事は嬉しい事でしょう。
その前提で、一歩踏み出してしまうのも悪くはないでしょう。
告白やプロポーズの返事に向く花言葉ですが、「過去に好きで、今は好きではない」のか、「過去から好きで、今も好き」なのか、これだけでは分かりません。
意図はきちんと伝えましょう。
「今でも貴方を愛しています」
蝶が見えなくなった後、ひとり残された花のイメージです。
勇気が出ずに告白出来なかった相手か、一度付き合って別れた相手か、いずれにせよ、伝えるべきではない花言葉です。
本人としてはドラマティックな気分ですが、相手は新しい章に入ってしまっています。
心が残るのは仕方ありませんが、妙なアピールはやめ、切り替えていきましょう。
そもそも、過去として懐かしんでいるだけか、これから行動するという予告か、花言葉だけでは分かりません。
まとめ
「アイレン」は豪華で美しい花です。
花言葉を知れば、より美しく感じられるでしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。