「マルメロ(西洋カリン)」は、バラ科「マルメロ」属の落葉樹、またはその果実です。
中央アジア原産で、ポルトガル船によって江戸時代に日本へ持ち込まれました。
花はピンクがかった白で、直径5cmほど、花期は4月から5月です。
その後洋ナシ型の果実(偽果)が付き、黄色く熟します。
今回は、「マルメロ」の花言葉について解説します。
「マルメロ(西洋カリン)」の花言葉
「魅惑」「誘惑」「多産」「幸福」といいます。
「マルメロ」が、古代ギリシャ神話の「黄金のリンゴ」と同一視されている事が、イメージに影響を与えています。
「魅惑」
黄金のリンゴとされた「マルメロ」は、紆余曲折あって愛と美の女神「アフロディーテ」に贈られました。
美しさで魅惑する女神をイメージした花言葉です。
女神のように、魅惑的な人へ贈るのに向きます。
魅惑的な魅力を身に付けようと、自分の家に飾ったり、ジャムにして食べるのも良いでしょう。
「誘惑」
こちらも女神アフロディーテのイメージから付いた花言葉です。
古代ギリシャ神話の神は、恋多き者達だったため、様々な神や人に恋して誘惑し、時に結ばれています。
他人を誘惑出来るような魅力を持つ人へ贈るのに向きます。
人に限らず、思わず惹かれてしまうスイーツの商品イメージにも良いでしょう。
「多産」
「マルメロ」の果実が多く実る事から付いた花言葉です。
主神「ゼウス」ほどではありませんが、アフロディーテに多数の子がいる事も花言葉に合います。
古代ローマにおいては、多産の縁起物として、「マルメロ」を花嫁に贈る習慣もありました。
多産と言えばかつては単純に良い事でしたが、昨今はプライベートに関わるため、特に相手が異性の場合はあまり触れない方が良いでしょう。
子供が生まれたお祝いだとしても、その子供だけに着目して祝うのが無難です。
「幸福」
多くの果実や、美しい花など、「マルメロ」は人に幸福をもたらす事から付いた花言葉です。
幸せには様々な形がありますが、幸福自体が花言葉になっているなら、誰に贈っても良い意味になります。
勿論、自分の幸福のため、花を部屋に飾ったり、果実酒にして飲んでも意味が合います。
大変香りの良い果実酒に、幸福な気分になれるでしょう。
「マルメロ(西洋カリン)」の豆知識
「マルメロ」は「西洋カリン」の別名がありますが、これは運んで来たのがオランダ船というだけで、実際はアジアの原産です。
また、「カリン」とは同科別属の別種です。
まとめ
「マルメロ」は花も果実も美しい植物です。
花言葉を知れば、より幸せな気分で楽しめるでしょう。
植物を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。