刺毛のせいで嫌われやすい「イラクサ」は、「イラクサ」科「イラクサ」属の多年草です。
海外では北アメリカ、ヨーロッパ、国内では主に関東以南に生育します。
花は淡緑色で花弁はなく、穂を形成して咲き、花期は9月から10月です。
「イラクサ」の花言葉
「悪口」「悪意」「残酷」「和合」などがあります。
ほとんどが悪い意味で、人に贈るには向きません。
また、意味が合うような人とは、仲良くする事もないでしょう。
「うっかり生やしてしまわないように」という戒めの意味の方が強い花言葉です。
「悪口」
悪口は言われた時も嫌なものですが、思い返したり広まったりして後からもジワジワ痛むものです。
「イラクサ」には、トゲに「アセチルコリン」と「ヒスタミン」が含まれ、その場の痛みで終わらず、後から蕁麻疹が出る事から付いた花言葉です。
同じ由来で「中傷」「根拠のない噂」などの花言葉があります。
悪口好きな人に贈ると意味が合いますが、悪口のターゲットにされるだけなので、関わらない方が利口です。
創作で、悪口を広めるキャラクタのイメージとしては使えます。
「悪意」
「イラクサ」はバラのような一見で分かるようなトゲはなく、うっかり触れて痛い目に遭いやすい植物です。
積極的に人を痛めつけたがっているように見える事から付いた花言葉です。
同じ由来で「貴方は意地悪」という花言葉も付いています。
冗談としても捻りがなく、誰かに贈るには向きません。
創作で、僅かな善意もない、生まれついての悪のイメージに使えます。
「残酷」
痛みで追い払うだけで終わらず、蕁麻疹などで後まで苦しめる事から付いた花言葉です。
同じ由来で「私は刺された」があります。
ここまで悪い言葉ばかりで、過去の人がどれだけ、「イラクサ」にイライラさせられたかが分かります。
ですが、そのトゲはあくまで痛いだけで、人が死ぬようなダメージは与えず、その役割はあくまで防衛です。
距離感を保てば、新たな発見もあるでしょう。
「和合」
「イラクサ」のトゲが服に引っかかって付いて来る、人懐こい性質から付いた花言葉です。
近縁の「セイヨウイラクサ」の若芽を食用にしたり、薬用、繊維材料など、用途もあり、敵対ばかりではないのです。
同じ由来で「一致」という花言葉も付いています。
色々あったけれど、今は仲の良い相手へ贈るのに良い花言葉です。
「イラクサ」の豆知識
「イラクサ」は「刺草」と書き、「イラ」はトゲやヒリヒリするという意味になります。
漢名が「蕁麻」です。
皮膚に起こる「ジンマシン(蕁麻疹)」は、「イラクサ」に触れた時に起こる症状から付いた名なのです。
まとめ
「イラクサ」を嫌う人は多いでしょう。
花言葉を知れば、その気持ちが自分だけではない事に気づく一方、人類に身近な植物だった事も分かるでしょう。
植物との適度な付き合い方を教えてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。