「アムネシア」は、バラ科バラ属のバラの1品種です。
ケニアで産出され、日本でも周年流通しています。
花は直径4cmほど、最初は灰色がかった淡い紫で、その後ラベンダー色になり、切り花の寿命は10日ほどです。
今回は、「アムネシア」の花言葉について解説します。
「アムネシア」の花言葉
「愛」「美」「気品」「記憶喪失」といいます。
良い言葉と、あまり良くない言葉が含まれているため、贈り物にする時は、どういう意図で贈るかを正しく伝えましょう。
その上で、「本当は悪い方の意味のつもりではないか」と勘ぐってしまう人については、別の花を贈った方が無難です。
「愛」
「愛」と「美」は、バラに共通する花言葉です。
美しく愛されるバラによく似合う花言葉ですが、具体的な由来は古代ギリシャ神話に遡ります。
古代ギリシャ神話においては、美しい事は正しい事であったため、神は全て美しいのでした。
その中で更に「愛と美」を司ったのが女神「アフロディーテ」です。
このアフロディーテを象徴する花が、花の中でも最も美しいと言われるバラなのです。
愛情を伝える贈り物に向く花言葉です。
「美」
こちらもアフロディーテが由来の、バラに共通する花言葉です。
美しさは人それぞれの価値観や文化の違いで変化するものですが、何よりも大事なのはあなたの主観です。
そうでないものを蔑んではいけませんが、美しいと思う気持ちを他人の判断に合わせ曲げてはいけません。
あなたが美しいと思う人へ、好意と共に贈るのに向きます。
「気品」
「アムネシア」は淡い色ですが、大きな括りでは「紫のバラ」に分類できます。
「気品」は、紫のバラに共通する花言葉です。
紫はしばしば「高貴な色」と見なされる事から付いたものです。
気品溢れる人は、どのように振る舞っても、他人を惹きつけずにはいられません。
気品を身に付けようという気持ちがある時、部屋に飾り自分を省みるのも良いでしょう。
「記憶喪失」
これが「アムネシア」固有の花言葉です。
「アムネシア」を日本語に訳しただけの言葉ですが、この花の特徴をよく表しています。
咲き始めの淡い色は、色づく前というよりも、色が抜け落ちてしまったかのようです。
それは、記憶が抜け落ちた記憶喪失状態とイメージ合います。
記憶喪失において、全ての記憶が真っ白になる訳ではありません。
微妙に記憶は残り、それ故に苦しむのです。
その後色づく様子は、古い記憶が思い出されたり、新しい記憶が増えるイメージになります。
これを誰かへのメッセージに添えても、「忘れ物が多い」という注意ぐらいにしかなりません。
但し、辛い思い出に悩まされる人に限っては、「辛さを忘れ、気分が安らかになるように」という気遣いの贈り物になります。
まとめ
「アムネシア」は、ちらりと見るだけでは、「色の悪いバラ」と思ってしまうかも知れません。
花言葉を知り、興味を深めれば、その微妙な色の変化にも触れられるでしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。