とろろ汁などで食べられる「ヤマノイモ(山の芋)」は、「ヤマノイモ」科「ヤマノイモ」属の蔓性の多年草です。
よく知られる別名が「ジネンジョ(自然薯)」です。
海外では中国、朝鮮半島、国内では全域に分布し、山野や土手のやや湿った場所に生育します。
花は白く、ぽつぽつと並んで穂を作り、雌花は垂れ雄花は直立します。
花期は7月から8月です。
今回は、「ヤマノイモ」の花言葉について解説します。
「ヤマノイモ(山の芋)」の花言葉
「気長」「芯の強さ」「治療」「恋の溜め息」などがあります。
良い意味と意味深な言葉が混じるため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「気長」
「ヤマノイモ」は地中に芋(担根体)を作りますが、野生下での成長はゆっくりで、収穫できるサイズになるまでに10年以上かかります。
また、野生の自然薯を掘る時は、芋を傷つけないように地面を深く掘り返す必要があります。
いずれも時間が長くかかる事から付いた花言葉です。
気が長く、コツコツ物事に取り組める人へ贈るのに向きます。
少々の事では怒らない人でも意味が合います。
この花言葉が合わないのは、気の短い人です。
助言なら意味は合いますが、性格を改めるのは気長にやらなければならず、効果は期待出来ません。
「芯の強さ」
「芯が強い」は、見るからに強いのではなく、一見柔らかいけれど内面に強い、瞬発力よりも耐久性や持久力に秀でた人のイメージです。
芋の成長がゆっくり着実である事と、掘る人に粘り強さが必要な事から付いた花言葉です。
基本的に穏やかだけれど、こうと決めたら揺らがない人へ贈るのに向きます。
「治療」
「ヤマノイモ」は古来、生薬として扱われ、滋養強壮から下痢止め、咳、腰痛などに効果があるとされました。
そんなところから付いた花言葉です。
病院にかかっても、調子が何となく優れない人へ贈るのに向きます。
一方、特に調子の悪くない人には、「何を治してほしいのか」と、不審がられるでしょう。
「恋の溜め息」
「ヤマノイモ」の花は、穂に多数付きますが、花弁はほとんど開きません。
これを、恋に悩み、思い切れない人に喩えた花言葉です。
同じ由来で「悲しい思い出」という花言葉も付いています。
辛い恋をしたため、新たな恋に踏み切れない人へ贈るのに向きます。
恋に悩む時、「ヤマノイモ」を無心に摺ると、少し気が紛れるでしょう。
まとめ
「ヤマノイモ」は野菜としてのイメージが強い植物です。
花言葉を知れば、より深く興味が持てるでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。