「ムサシアブミ(武蔵鐙)」は、サトイモ科テンナンショウ属の多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、国内では関東以西に分布し、海岸や渓沿いの湿った土地に生育します。
覆い被さるような仏炎苞に囲まれた花は白い棒状で、花期は3月から5月です。
今回は、「ムサシアブミ」の花言葉について解説します。
「ムサシアブミ(武蔵鐙)」の花言葉
「威厳」「偉大な勇者」といいます。
良い意味で狭い意味ですが、意味が合うなら贈り物に向きます。
「威厳」
「ムサシアブミ」の名前は、丸まって足が乗せられそうな形の仏炎苞に由来します。
これが、武蔵国で作られる質の良い鐙のようだったから、というものです。
武蔵国とは、昔の日本の国名で、東京と周辺をまとめた範囲にありました。
「鐙」は馬具の一つで、乗る時の足がかりにしたり、乗る時に足を乗せて置くものです。
これが発明される事で、乗馬姿勢が安定し、乗馬しながら武器を扱う事も出来るようになったのです。
これらから、騎馬武者の威厳ある姿をイメージして付いた花言葉です。
威厳があり尊敬できるような両親や恩師へ贈るのに向きます。
古くからの組織のトップで、威厳を感じさせる人にも合います。
権威ある大学の敷地に植えても良いでしょう。
威厳にはどっしりした重厚なイメージが必要で、ただガミガミ怒って厳しいだけの人には向きません。
「偉大な勇者」
武蔵国を含む関東の武士は、「坂東武者」と呼ばれ、その勇猛さが讃えられた事から付いた花言葉です。
一方、「武蔵」を剣豪「宮本武蔵」の名と解釈しても意味が合います。
時に卑怯な方法も使う宮本武蔵ですが、勝つための執念は勇者と呼ぶにふさわしいものです。
常識から大きく離れた発想に賭け、大きな成功を収めた友人や同僚へ贈るのに向く花言葉です。
競合の多い分野に挑み、成果を上げた会社経営者にも良いでしょう。
前人未踏の山頂を征服した登山家にも合います。
成功とは限らず、皆が敬遠する激辛メニューに最初に挑戦し、儚く散った人にも向きます。
この花言葉が合わないのは、人の後追いで成功した人です。
どんなに大きく成功しても、先駆者の勇気には大きく劣ります。
後追いを繰り返して独自の地位を築くところまで行けたなら、それは意味が合います。
まとめ
「ムサシアブミ」は花も果実も奇妙な姿をした植物です。
花言葉を知り、興味を深めれば、また変わった一面に気付くでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。