「アカツメクサ」はマメ科シャクジゾウ属のヨーロッパが原産の植物です。
ムラサキツメクサとも呼ばれることがあり、まさに名前のとおりピンクから赤・紫色の花を4月から8月にかけて咲かせます。
草丈は30から60cmほどで園芸用として育てることもできますが、道端に咲いているものも多く、比較的身近で見ることができる植物です。
そんな「アカツメクサ」の花言葉について説明します。
「アカツメクサ」の花言葉
「アカツメクサ」は明治時代以降、牧草としてヨーロッパから輸入され野生化していきました。
「アカツメクサ」の別名がウマゴヤシ(馬肥し)であるのはそのあたりの事情にあると言えます。
また「アカツメクサ」のツメクサとは「詰草」のことで、江戸時代にガラス製品を南蛮から輸入するにあたり、ガラスが割れないようにと詰められていたのがツメクサの仲間であったことからこの名前が付いたとされています。
そんな「アカツメクサ」の花言葉は「豊かな愛」、「勤勉」、「実直」です。
これらの由来などについて解説していきます。
「アカツメクサ」の花言葉「豊かな愛」
「アカツメクサ」の花言葉の一つである「豊かな愛」は北海道、アイヌ民族の伝説に由来すると言われています。
「愛する女性と会うために川(沼)を渡ろうとした男性の船が難破し、男性は死んでしまいました。
その愛する男性の亡骸を見受けた女性は嘆き悲しみ、男性の遺体に自らを結びつけて水の中に身を投げました。
二人の死後、女性が身を投げた岸辺には「アカツメクサ」の花が咲いていた」伝わる話は悲しいものですが、二人の愛の深さを「アカツメクサ」が象徴するということで「豊かな愛」の花言葉がついたようです。
「アカツメクサ」の花言葉「勤勉」「実直」
「アカツメクサ」はマメ科の植物ですが、マメ科の植物は緑肥になることでも有名です。
緑肥とは、まさに緑の肥料という意味で、通常であれば植物を育てた土地は栄養が植物に行ってしまい痩せてしまうものですが、緑肥として用いることができる植物を植えることで、痩せてしまった土地を元の状態に戻す効果が期待されます。
「アカツメクサ」は土壌に窒素を固定させ、他の植物が育つのを手助けすることができる植物です。
そんな「アカツメクサ」の様子から「勤勉」、「実直」という花言葉は生まれました。
「アカツメクサ」の豆知識
「アカツメクサ」はヨーロッパではハーブの一つとして扱われています。
歴史的に喘息、百日咳、痛風の治療に用いられてきたほか、現在では更年期障害の症状緩和、高コレステロール血症、骨粗鬆症に対して効果があるとされます。
まとめ
身近に咲く「アカツメクサ」の花言葉は、少し悲しいエピソードもありますが前向きなれるようなものばかりです。
花を贈る際の参考になさってください。