イチジクの花をご覧になったことはありますでしょうか。
「無花果と書くし花は付けないのでは」と思われるかもしれませんが、実はちゃんと咲いているのです。
西アジアからアラビア半島原産でクワ科イチジク属の落葉樹、甘い実はジャムやドライフルーツでも楽しめる身近な植物です。
今回はそんなイチジクの花言葉について、詳しく見ていきましょう。
「イチジク」の花言葉
「子宝に恵まれる」「多産」
イチジクの花言葉のひとつに、「子宝に恵まれる」「多産」という意味があります。
イチジクはたくさんの実をつける上に、子どもを望む人によい効果があるためこの花言葉を与えられました。
子どもを望むご夫婦への贈り物にふさわしい花言葉です。
「裕福」「平安」
イチジクの花言葉で有名なものにもうひとつ「裕福」「平安」というものがあります。
由来は、上で述べたように1本の木がたくさんの実をつけることの他に、ギリシャ神話で女神デメテルが人間のために作り出した実であり、またローマ神話では酒神バッカスが栽培法を教えたとされていることから「裕福」「平安」という花言葉が与えられました。
家のシンボルツリーとして選びたい縁起の良い樹です。
「実りある恋」
イチジクの甘くみずみずしい実から「実りある恋」の花言葉も付けられました。
大切な恋人へ贈るプレゼントに最適の花言葉です。
辛党の人にもチーズ、ワインなどと併せれば気の利いた贈り物になります。
「イチジク」の名前の由来
漢字で「無花果」と書くイチジクの花はどこにあるのでしょうか。
実は、イチジクの果実の中に隠れて花が咲いているのです。
イチジクを割るとほんの少しの空洞があり、そこに花弁を持たない粒状の花がぎゅっと咲いています。
外から花が見えないので「無花果」という名前が与えられました。
また一日にひとつずつ熟すから「イチジュク」、それがだんだん「イチジク」になったという説、中国の呼び名からきているという説もあります。
「イチジク」の豆知識
旧約聖書のアダムとイブの楽園追放のお話はご存じの人が多いと思います。
蛇にそそのかされて禁断の果実を食べたあと、裸であることを恥ずかしく思ったアダムとイブは楽園の葉っぱで身を隠しますが、それに使われたのがイチジクの葉だったのです。
このことから、海外では「fig leaf(イチジクの葉)」が『体裁の悪いことを覆い隠す』という俗語になっています。
まとめ
国内外で広く愛されているイチジクは、絵画や文学作品にも数えきれないほど登場しています。
人にプレゼントするとき、甘い実を味わうとき、素敵な花言葉や神話のエピソードなどを思い出してみてくださいね。