「マイヅルソウ(舞鶴草)」はキジカクシ科スズラン亜科「マイヅルソウ」属の多年草です。
海外では朝鮮半島、極東ロシア、北アメリカ、国内では北海道から九州に分布し、山地上部から亜高山帯にかけて、針葉樹林の林下に生育します。
花は白く連なって咲き、花期は5月から7月です。
今回は、「マイヅルソウ」の花言葉について解説します。
「マイヅルソウ(舞鶴草)」の花言葉
「清純な少女の面影」といいます。
日陰でも緑の葉に映える、純白の小さい花の姿を、日が当たらない場所でも純真さを保つ少女の姿に喩えた花言葉です。
『鶴の恩返し』の物語をイメージしても意味が合います。
子供の頃の面影を残す、幼なじみの友人や恋人、配偶者などへ贈るのに向く花言葉です。
今も、少女のような純真さを時折見せる人にも合うでしょう。
レトロな雰囲気のある、シンプルなデザインのアクセサリーのブランドイメージにも使えます。
少女時代を共に過ごした人と、「マイヅルソウ」を見に行くのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは少女です。
面影という言葉は、心に浮かぶ姿や、誰かに似た顔つきを指しますが、いずれにしても実際の少女ではありません。
また、少女の頃と顔が変わっていなくても、清純さが全くなく、むしろ「捨てるべき過去」と思っている人にも合いません。
「マイヅルソウ(舞鶴草)」の豆知識
「マイヅルソウ」は、2枚対になったハート型の葉をつけ、その間から白い花が連なった花茎が伸びます。
この葉を翼、白い花茎を鶴の首として、羽ばたき舞う鶴の姿に喩えたのが、名前の由来です。
別の由来としては、形または葉の模様が家紋の「舞鶴紋」に似ていたから、とされます。
舞鶴というと、先に京都府の港町「舞鶴市」を思い浮かべる人も多いでしょう。
こちらの地名の由来には諸説ありますが、城に関する説に信憑性があります。
舞鶴市は、元は「田辺」という土地でした。
ここに作られていた「田辺城」は、南北に長い姿で、遠くからは鶴が舞うように見えた事から「舞鶴城(ぶがくじょう)」の別名がありました。
明治期に入り、廃藩置県の流れで地名が整理された際、近隣の「田辺」という地名と混同しないよう、城から「舞鶴」の名を取り、「まいづる」と読ませたのです。
従って、舞鶴市と「マイヅルソウ」に特段の関係はありませんが、いずれも鶴が羽ばたき舞う姿が元になっている事は共通しています。
まとめ
「マイヅルソウ」は小さく可愛らしい花です。
花言葉を知り、興味を深めれば、花だけでなく、花を守るように付く葉と合わせた鶴の姿に気づけるでしょう。
花をより好ましく見せてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。