「ホザキシモツケ」という花をご存じですか。
日本原産のバラ科シモツケ属に分類される落葉高木で、夏期に薄紅色の花を穂のように固まって咲かせます。
花が円盤状に広がって咲く「シモツケ」と区別するため、名前に「穂咲」が付けられました。
今回はそんな「ホザキシモツケ」の花言葉をご紹介します。
「ホザキシモツケ」の花言葉「はかなさ」
「ホザキシモツケ」を含む「シモツケ」の花言葉は「はかなさ」です。
「ホザキシモツケ」の花の色は赤やピンク、白と優しい色合いをしています。
そして小さな花から長い雄蕊を飛び出させているため、遠くから見るとヴェールが掛かったように霞んで見える特徴を持っています。
その見た目から「はかなさ」という花言葉が付きました。
プレゼントの際には注意が必要な花言葉です。
「ホザキシモツケ」の花言葉「無駄」「無益」
「ホザキシモツケ」の花言葉ふたつめは「無駄」「無益」です。
愛らしい花に対してネガティブな花言葉が付けられていますが、これは中国の悲しい言い伝えが由来になっています。
昔、中国に繍線(しゅうせん)という美しい少女がいました。
ある時、父親が敵国で捕虜となってしまったことを知った少女は父親を助けるため男装し、敵国に向いますが、父親はすでに病死してしまっていたのです。
父親を偲ぶため、近くに咲いていた花を持ち帰って庭に植えたところ、見事な花を咲かせるようになったということです。
この花こそが「シモツケ」で、結果として父親を救えなかったことから「無駄」「無益」という花言葉が付けられたとされています。
愛らしい花ですが、贈り物には向かない花言葉と言えます。
「ホザキシモツケ」の花言葉「活発」
「ホザキシモツケ」の花言葉にはもうひとつ「活発」というものもあります。
これは「ホザキシモツケ」の花が風に楽しそうに揺れる姿から付けられました。
いつも元気な人へ贈るのにぴったりな花言葉ですが、上記のように「ホザキシモツケ」にはネガティブな花言葉も付いています。
この花言葉を受け取って欲しいなら、メッセージカードなどにひとこと付け加えると良いでしょう。
まとめ
「ホザキシモツケ」は環境の変化に弱く、一時は絶滅危惧種に指定されていました。
2007年より解除されていますが、山野で見かけても手折ったりせずそっと揺れる花穂を見守ってあげてください。