「フレンチマリーゴールド」は、キク科コウオウソウ属の一年草です。
メキシコ原産で、日本へは江戸時代に渡来し、鑑賞用の他、薬用やコンパニオンプランツとしての利用もされます。
花色は黄色、オレンジ、赤の他、咲き進むに連れ色が変わるものもあります。
花期は、6月から10月です。
今回は、「フレンチマリーゴールド」の花言葉について解説します。
「フレンチマリーゴールド」の花言葉
「悲しみ」「勇者」「変わらぬ愛」「いつも側に置いて」などがあります。
「マリーゴールド」に共通する花言葉を含みます。
悪い意味もあるため、贈る時は意図を正しく伝えましょう。
「悲しみ」
マリーゴールドは、その明るい色と空を向いた花の姿から、「太陽の花」と見なされました。
このため、ギリシャ神話において、太陽神「アポロン」に関するエピソードがいくつか存在しています。
そのうちのひとつに、水の妖精「クリュティエ」の物語があります。
クリュティエはアポロンに恋をしたのですが、彼の方はペルシャの王女レウコトエと秘密の恋仲になってしまいました。
嫉妬したクリュティエは、これを王女の父に告げ口したのです。
アポロンとレウコトエの恋は終わりましたが、彼の心がクリュティエに戻る事はありませんでした。
悲しみのあまり太陽、つまりアポロンを地上から見上げ続けたクリュティエは、ついにマリーゴールドの花になったのです。
「悲しみ」は、ここから付いた花言葉で、「嫉妬」という花言葉もあります。
同じ「太陽の花」であるヒマワリにも同様のエピソードがあります。
辛い事があり悲しんでいる人へ、同情を寄せる意味で贈るのに向jく花言葉です。
勿論、同情心が先に必要で、事務的に贈って伝わるものではありません。
「勇者」
太陽の花としての輝かしく力強いイメージから付いた花言葉です。
太陽神アポロンのイメージとしても意味が合います。
勇気を持って物事に取り組み、成果をもぎ取る友人や同僚へ贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、単に怖い物知らずの人です。
怖い物を知らないだけで良いなら、赤ん坊が1番の勇者になってしまいます。
「変わらぬ愛」
開花期間が長いマリーゴールドの性質から付いた花言葉です。
花になっても太陽の下で咲き続けるクリュティエのイメージも合います。
プロポーズに向く花言葉です。
「悲しみ」という花言葉もあり、縁起が悪いと思うかも知れませんが、結婚は良い時も悪い時も一緒にいるものです。
「いつも側に置いて」
これが「フレンチマリーゴールド」固有の花言葉です。
「フレンチマリーゴールド」は、「アフリカンマリーゴールド」と比べ小柄で、傍らに飾るのに丁度良い大きさです。
花期の長さや用途の多さなども意味が合います。
恋の告白やプロポーズに向く花言葉です。
愛情表現として贈っても良いでしょう。
「フレンチマリーゴールド」の豆知識
「フレンチマリーゴールド」は、フランスではなくメキシコ原産です。
フランスからヨーロッパに広まったため付いた名です。
対比させられるアフリカンマリーゴールドも同じくメキシコ原産で、スペイン経由で北アフリカに広がりました。
まとめ
「フレンチマリーゴールド」は明るく、見ていると元気になれる花です。
花言葉を知れば、飾った人の想いにも触れられるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。