アマドコロはキジカクシ科アマドコロ属の多年草です。
日本では北海道から九州までの各地に分布し、日当たりの良い山野などに自生します。
スズランやホタルブクロのような下向きの特徴的な花を付け、園芸品種としても栽培されいます。
今回はアマドコロの花言葉について解説します。
「アマドコロ」の花言葉
「元気を出して」「心の痛みが分かる人」「小さな思い出」があります。
いずれも優しさや労りの意味があり、入院されている方へのお見舞いに特に向いた花です。
逆に今現在元気な人には向かないかと言えば、そうでもありません。
元気で活力の溢れる方は、多少外れた花言葉でもポジティブに受け取ってくれるでしょう。
「元気を出して」
アマドコロの、うつむいた花の姿からの連想です。
病気や怪我の他にも、受験の失敗や失職、好きな芸能人の引退など、人生には落ち込む事が様々あります。
そんな時に、アマドコロを飾ったり、花言葉を添えて送るのも良いでしょう。
但し、抑鬱傾向になっている方には止めておいた方が良いでしょう。
元気がない事を責められている、と取られてしまう場合があります。
「心の痛みが分かる人」
アマドコロは古くから薬としても利用されてきました。
薬学書『本草綱目』にも紹介されています。
漢方では玉竹という生薬で、滋養強壮、咳に効果がある他、打ち身や捻挫の湿布薬としても使われました。
このように、実際に人々の痛みを和らげてきた実績から付けられた花言葉です。
お世話になった人や、助けてくれた人など、自分の心の痛みを和らげてくれた、そんな相手にお礼として贈るのも良いかも知れません。
「小さな思い出」
他の草の中に隠れながらも美しく目に留まる、そんな野に咲くアマドコロのイメージに合った花言葉です。
久々に合う友人への手土産や、フォトフレームの飾りにも使えそうです。
「アマドコロ」の豆知識
アマドコロは、漢字で「甘野老」という、初見ではとても読めない文字をあてます。
トコロはヤマノイモ科の植物で、アク抜きをしないと苦くて食べられません。
一方アマドコロは甘味があり食べられる事から、「甘」の文字が付きました。
埼玉県所沢市もトコロが付きますが、かつては「野老澤」の字をあてていました。
これは、そこにトコロが群生していたため、との説があります。
もう1つトコロが付く物にトコロテンがありますが、こちらは固まる事を意味する「凝る」が変化したもので、野老とは関係ないようです。
まとめ
アマドコロは白く独特の形の花なので、華やかな色合いの花と合わせると、より可愛らしく映えるでしょう。
そして花言葉を添える事が出来れば、一層相手の心を元気づけられるかも知れません。