アブラギリはトウダイグサ科の落葉樹で、西日本と中国、台湾に分布しています。
種から桐油と呼ばれる油を採取する事を目的に栽培される事もありますが、白く綺麗な花を楽しむこともできます。
ここでは、アブラギリの花言葉について、解説します。
「アブラギリ」の花言葉
「足りるを知り、天を楽しむ」「恋する伊達者」「歓喜」など、アブラギリと名の付く花には種類によって幾つかの言葉があります。
共通して良いイメージの言葉が多く、喜ばしい時の飾りや贈り物に向きます。
逆に葬儀など、しめやかな場には向かないものです。
「アブラギリ」の花言葉(種類別)
次にアブラギリの花言葉を、種類別に見ていきましょう。
アブラギリの花言葉
「足るを知り、天を楽しむ」といいます。
これは台湾で言われる花言葉です。
今あるものに満足し多くのものは求めず、天に与えられた自然を楽しむという意味です。
台湾では特にアブラギリを大切にしています。
桜の季節の後にアブラギリの季節が訪れ、白い花が舞い落ちる様を「五月の雪」と呼びならわします。
このように、天の恵みの代表的なものとして、アブラギリはイメージされたのです。
シナアブラギリの花言葉
「歓喜」となっています。
シナアブラギリは、中国南部原産です。
シナは中国を意味しますが、そもそも普通のアブラギリも中国から伝わったものでした。
外来のアブラギリが定着した後、改めて別種のアブラギリが中国から伝わった事からこの名がつきました。
シナアブラギリはオオアブラギリとも呼ばれ、アブラギリよりも大きな実をつけ、良い油がとれます。
油には毒があるため食用には向きませんが、印刷用インクやニスなど用途は充分にありました。
桜のように多くの花を咲かせた風景や、しおれる前に紙吹雪のように落ちる花弁の様子、そしてその後の豊かな実りと、喜ばしいイメージにぴったりです。
サンゴアブラギリの花言葉
「恋する伊達者」というユニークなものです。
白く清楚なアブラギリと違い、中南米原産のサンゴアブラギリは、海中の珊瑚を思わせる赤く太い花弁の鮮やかな花を咲かせます。
その姿の美しさと、中南米の情熱的な赤のイメージをよく表した花言葉です。
まとめ
アブラギリは花の美しさの他、実を付けた姿も面白く、庭木として楽しめます。
その花言葉を知れば、日々移り変わる姿を、より感慨深く眺める事ができるでしょう。
日々の解像度を増してくれる花言葉を、是非参考にして下さい。